400 万本販売でも不十分だった Dead Space 2

『Dead Space 2』は商業的には失敗だったようだ。

Electronic Arts が傘下のVisceral Games を閉鎖すると発表したことに関連して、元スタッフが同スタジオの代表作の裏事情を振り返っている。

2011 年に PlayStation 3/Xbox 360/PC 向けに発売された『Dead Space 2』について、同作のレベルデザインを担当した Zach Wilson が Twitter 上で開発費と収益性について語った。

Wilson によると Dead Space 2 は 400 万本の販売を達成したが、開発費用には 6,000 万ドル(約 67.7 億円)が投じられていたため、無慈悲な結果に終わっていたのだという。最終的な費用についてはより高い可能性もあるとのこと。

Dead Space 2 cost 60 Million dollars to make and they were merciless with their budget. they only sold 4 mil and that wasn’t enough

— Zach Wilson (@covernode) 2017年10月17日

開発費高騰に苦しんだ

販売本数を見ればその数字は立派な売り上げだと言えるはずだが、マーケティング費用についても不正確ながら 6,000 万ドル近くが投じられ、ソニーや Microsoft などのプラットフォーマーなど利害関係者の取り分を勘案すると成功したとは言い難い結果だったという。

そんな Dead Space 2 の挫折がありながらも Visceral Games は続編『Dead Space 3』を発売したが、Electronic Arts は同作の売れ行きが計画を下回っていると発表したように、期待に見合う結果は得られなかった。

Wilson は初代 Dead Space の開発費が 3,700 万ドルであったことも明かしており、続編からは 6,000 万ドルと倍近くに開発費が膨らんでいることから Visceral Games にとって期待と開発費高騰が大きなプレッシャーであったことが分かる。

2015 年には Visceral Games はインタビューにて、Dead Space シリーズが再び帰ってくることを約束していたが、スタジオが解散となった今になってはシリーズの先行きは全く見えない状態だ。

なお Wilson の発言について補足として、Dead Space 2 が最終的に黒字であったのか赤字であったのかについて Wilson は明言を避けている。