セガの語るおま国の理由
「お前の国には売ってやんねーよ」の略称で多くのユーザーにお馴染みのスラング「おま国」について、SEGA(セガ)がインタビューにておま国が発生する理由を語っている。
SEGA が最近発表した新企画「Sega Forever」は、iPhone 及び Andoroid 向けに歴代の SEGA の名作ゲームを無料で配信するファン垂涎のサービス。一連の配信タイトルの中には『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』など誰もが知る名作が並んでいる。
そんな Sega Forever だが、日本から利用しようとすると「このアイテムはお住まいの国でご利用いただけません」と表示される。
つまり、日本からの利用が拒否されているということだ。
この状況に対してBuzzFeedが SEGA Games の広報担当者にインタビューを行ったところ「日本で配信する予定はないです」との回答があったいう。
なぜ、日本で配信がないのかとの質問については「外されているわけではなく、北米はセガ・オブ・アメリカ、欧州はセガ・ヨーロッパと別会社なんです。全世界に今回は対応してないということです」という。
メーカーの事情を押し付けただけの回答
果たしてこの説明で納得できるファンが一体どれだけいるのだろうか。
もちろん中には SEGA の回答を全て肯定し文句を言わない人々もいるだろうが、少なくとも私にとっては到底納得できない理屈に感じている。
今回 SEGA が理由として挙げた「別会社だから」というのは、ユーザーにとってはどうでもいいことだ。SEGA が内部的にアジアや北米や欧州で分かれていようが関係がない。
ユーザーの目線から言えば SEGA は SEGA だ。アメリカだとかヨーロッパだとか、SEGA のゲームをプレイする際に気にしちゃあいない。
問題なのは利用できるのか利用できないのかだけなのだ。
それに海外の SEGA がゲームを配信していたとして、それがわざわざ管轄外の日本からのアクセスをブロックする理由にはならないだろう。結局のところ SEGA の理由はまったく納得できない。
なお、余談だが欧州では消費者の居住地域を理由としたブロッキング(ジオブロッキング)がEU の独占禁止法に違反している可能性が指摘され、大きな問題として捉えられ今年 2 月より調査が開始されている。