セガが今回為した凄いこと

SEGA といえば、PC ゲーマーにとっては「おま国」の代表的な企業だった。

しかしPC 版『ベヨネッタ』の販売形式を見るに、SEGA には今後 PC ゲーマーにとって希望の光となるに足る変化の兆しと、賞賛すべきポイントが多くみられたことを覚えておきたい。

おま国とは日本の PC ゲーマーの間で使われるネットスラング。Steam などのゲームストアにて、特定の地域のユーザーに対してストアページへのアクセスがブロックされる措置を指して「おまえの国には売ってやんねーよ」ば状態を略したもの。

今回 SEGA が『ベヨネッタ』で行った称賛ポイントは以下。

  • 世界同時発売、日本など特定地域の遅延なし。
  • 日本語完全対応、不自然な言語データの削除なし。
  • 適正価格での販売、オリジナル版の発売時期に見合った 2,190 円。

一見上記のポイントは普通のことに見えるかもしれないが、これは凄いことだ。(冷静に見ると本当に普通のことだが)

時代の変わり目をまずは祝おう

スクウェア・エニックスなど、比較的大手の中では早めにおま国緩和を行ったパブリッシャーでさえも、これら全てを達成しての販売を成し遂げたケースはまだまだ珍しい。

そんな状況で、特に強硬なスタンスと思われていた SEGA がここまでの動きを見せたことは称賛されるべき出来事だ。

手のひら返しと言われても構わない。まずは日本の PC ゲーマーの将来について希望が見えたと喜んでおくべきだろう。PC 版を推進した SEGA とプラチナゲームズの関係者は称えられるべきだ。

なお、欧州では現在ユーザーの居住地を理由としたブロッキング(ジオブロッキング)が独占禁止法違反の疑いで調査の対象となっている。