法務部によって出席を制限された小島秀夫氏

その年のゲームへの栄光をたたえる一大イベント The Game Awards 2015″の場にて思いがけない事実が明かされた。イベント主催者の Geoff Keighley が説明した内容によれば、Metal Gear Solid 開発者の小島秀夫氏は KONAMI の法務部によってイベントへの出席を拒否させられたとのこと。

『メタルギアソリッド V』がアクション/アドベンチャー賞を受賞した際、海外版での声優を務めた Kiefer Sutherland が KONAMI と小島氏の間における法廷闘争について触れた。

「あなた方は今夜ここに小島秀夫が我々と共にいないことに気がついたでしょう、そのことについて少し話がしたい」とKeighleyが嘆く。「小島氏は当初ここに来てくれることを固く決意していました。しかし残念なことに彼はつい最近、いかなる賞を受け取るためにも授与式に出席することが許されないと KONAMI の法務部に伝えられました」

会場からは一斉に大ブーイングが巻き起こった。

「彼は現在まだ雇用契約中の身です。秀夫のようなアーティストが彼の仲間と共に祝うことが許されないということは私には考えられない、失望を隠せない」と Keighley は語る。「我々がここにいる状況を、秀夫はたったいま東京で中継を見ているだろう。我々はあなたがいなくて寂しいよ、 The Game Awards 2016″では会えるよう祈っています」

世界中のゲームファンから愛される小島秀夫氏のような人物の行動を妨害し続けることで、KONAMI には一体何の利益があるのだろうか。戦略は見えてこない。

via: GameSpotEuroGamerGameInformer