eSports大会でも今後は薬物検査が実施

北米を拠点とする『CS:GO』のプロゲーミングチームCloud9のメンバーらが、アデロールと呼ばれる刺激薬を用い大会に出場していたことが発覚しドーピングとして問題視されたことを受け、eSports関連イベントを主催する団体であるESLは次回大会より”ランダムな薬物検査”を選手に対し実施する方針を発表した。

運動能力向上薬の問題はeSportsにとっても回避できない問題であり、競技化されたゲームの人気の高まりと共にますます注意すべき問題となっていた。

ESLのMichal Blicharz氏は今回の発表について、ESLにとって競技の健全性は優先すべき課題であり、これまでESLは多大な資金をチート撲滅のために費やしてきたが、それがついにドーピング問題へと向けられるようになったのだと語った。

過去18ヶ月の間でトッププレイヤーの給料は10倍以上に成長し、eSports大会にかけられる高額な賞金は多大な魅力でプロプレイヤーを誘惑している。これまでになく高まる誘惑に対し、規則を守り健全性を維持することが必要だとBlicharz氏は語っている。

ドーピング違反に対する詳細について

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ESL以外が主催する大会でも同様の処置が採られると思うかとの質問に対してBlicharz氏は、他の団体が追随するかは彼ら次第だとしながらも、協力を求めるのであれば援助を惜しまず連携していくと回答した。

過去にさかのぼり薬物使用を調査するのかとの質問には、検討したものの決定的証拠を集めることが難しいため断念したという。

Blicharz氏はESLの方針として、今回Cloud9のメンバーら刺激薬を使用することでパフォーマンスが変化し、勝敗などに影響したかが重要なのではなく、今後起こりうるより重要な問題を未然に防ぐことが重要なのだとコメントしている。

今回使用されたアデロールと呼ばれる薬物は、注意欠陥多動性障害やナルコレプシーの治療にも用いられている。仮に選手達が医者から正式にそのような薬物を処方されていた場合には、大会側はどのような対応をとるのかについてはNADA(アルコールおよび麻薬の機関)に相談している最中だという。

また、ドーピング違反が発覚した際の処罰についても現在詳細を決定している最中だという。

使用された薬物”アデロール”について

Cloud9のメンバーら使用した薬物”アデロール”は、アンフェタミンの名称でも知られる強い中枢興奮作用を持つ薬物。日本では覚せい剤取締法で覚せい剤に指定を受けており、日本国内においては医療用途などとしても認可を受けていない。

アメリカにおいても規制物質法により重篤な生理学的・心理的依存性をもたらす薬物として指定を受けている。覚醒効果によって学習能力または注意力を上げるため、濫用されることが社会問題の一つとなっている。

via: PC Gamer, SmartDrug