海外版と日本版ではどうして表現や内容が違うのか。今,あえてCEROに聞く「レーティング制度」の現状について
http://www.4gamer.net/games/999/G999903/20140129081/

 海外のコンシューマ向けタイトルが日本国内でも販売され,あたりまえに遊べるようになって久しい。だが,同時に海外版との「表現や内容の違い」が注目される機会も増えてきた。オリジナル(海外版)と同じ表現や内容でゲームを遊びたいプレイヤーにとって,これは気になるポイントだろう。

なぜ,このような違いが生じるのか。

 多くの読者が,CERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)によるレーティング制度が要因の一つであることをご存じかもしれない。しかし,同制度がどのように運用されているのか,またゲーム業界にどう影響しているのかといった実態については,あまり知られていないように思える。



4Gamer: 現在のレーティング制度では,実際にどのような方法で審査が行われているのでしょうか。

渡邊氏: 審査員は一般の方にお願いしています。応募資格としては「20歳以上であること」,それから「ゲーム関連企業に深く関わりをお持ちでないこと」が条件です。

4Gamer: 1本のゲームは何名で審査を行うのでしょうか。

渡邊氏: 原則は1タイトルにつき,3名です。CERO事務局にお越しいただき,専用のブースでゲームの映像をチェックしてもらいます。

4Gamer: 審査員はゲームをプレイするわけではないんですね。

渡邊氏: ええ。ゲームメーカーから提出されたダイジェスト映像をもとに審査を行います。ただし,審査員が各自の感覚で判断するのではありません。細かく分類された審査基準を設けていますので,実際に審査員が行うのは映像(ゲーム)の内容と審査基準のリファレンスを照合すること。これが審査員の仕事となります。

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渡邊氏: その5種類に加え,「Z」を超える「禁止表現」というものを定めています。この表現を含むゲームはレーティングを与えないようにしています。これは,業界団体との同意にもとづいて定めていますので,国の法律とは無関係です。したがって,一種の規制と言えるかもしれませんが,私達が表現を規制しているのはこの部分だけです。

4Gamer: どういった基準で定められているのですか。

渡邊氏: 分かりやすく言えば,「社会の健全なる倫理水準」に照らして定められました。そのため,法律では許容されている表現が,禁止表現に含まれていることもあります。

4Gamer: レーティングがZのタイトルが購入できるのは「18歳以上のみ」です。つまり,17歳以下は遊べないということですから,禁止表現の許容範囲をもっと広げてもいいのではないか,という意見もあります。

渡邊氏: はい。そのような意見があることは知っています。ただ,「17歳以下は遊べない」と言われましたが,CEROがやっていることは規制ではないんです。そのような権限もありません。

 私達が行っているのは「情報提供」です。ユーザーが購入前にゲームの内容について,その程度が分かるように情報を提供していますが,強制力はまったくございません。しかし,事実上の規制になっているケースがあるのは確かですね。

4Gamer: 近年,禁止表現に該当する部分を含む海外のゲームが日本で発売される際に,表現や内容を変更されているケースが多々あります。できるだけオリジナルに近い形で遊びたい人は不満に感じているようですが,日本国内でゲームを発売するためには避けられないルールになっているということでしょうか。

渡邊氏: 先ほども言いましたように,一般社会における倫理水準から逸脱しているものを禁止表現としています。これに異論を唱える方もおられますが,私達は数年前,Zの表現と禁止表現に関する調査を行いました。非常に面白い結果が出ています。

 この調査は約1000人を対象にして,Zと禁止表現に含まれるセクシャルや暴力など多数の表現に対し,「何歳以上が適当か,または禁止にすべきか」を回答してもらいました。すると,現在のレーティング制度で禁止表現となっているものは,過半数の人が「禁止すべき」と回答されています。一般的な認識とあまりずれがないことを確認できたと思っています。



4Gamer: 例えば同じレーティングでも,ある作品ではゾンビの人体欠損表現が含まれているのに,別の作品では欠損した部位が描かれないといったケースがあります。これはCEROの審査によるのではなく,ゲームメーカーの判断によるということですか。

渡邊氏: そうかもしれませんが,私の立場でははっきりとしたことはお答えできません。ゲームに含まれる最も激しい表現を,15~20分程度のダイジェスト映像としてメーカーに提出してもらっているので,映像に収録されていない要素まで加味して判断することはできないわけです。



4Gamer: また,日本で発売されたゲームの場合でも,海外版との表現や内容の違いについては,購入して遊んでみるまで分からないというケースがあります。こうした状況に対して,CEROが関与することはないのでしょうか。

渡邊氏: これに関しては,ユーザーが不満に感じている問題だという認識はありますが,各ゲームメーカーの販売戦略に基づく判断ですから,CEROとしては口を出す立場ではありません。お互いの立場を厳密に尊重するようにしています。



 CEROレーティングの実態を知るとともに,海外のゲームをオリジナルに近い内容のままで遊ぶための道が見いだせないか,と思いながら臨んだ今回のインタビュー。残念ながらその点で明確な答えは得られなかったが,レーティング制度が表現を制限する目的で存在しているのではないことは理解できたかと思う。ただ,現在の審査基準が社会や世論の倫理水準を反映している以上,ゲーム業界やプレイヤーの声だけでこれを変えていくのは難しいのかもしれない。

うん、わかったのはいつだって関係のない外野がうるさいということ。
CEROもCEROでよくいうわ、事実上の規制しておきながら強制なんてしてませんとかアホか。

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