CEROに聞く「レーティング制度」の現状、制度の仕組み・認識など

CEROの評価基準と評価方法とは 日本における多くのゲームのレーティングを実施している「CERO」(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)が、どのような基準でレーティングを行っているのだろうか。 今日では海外 […]

CEROの評価基準と評価方法とは

日本における多くのゲームのレーティングを実施している「CERO」(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)が、どのような基準でレーティングを行っているのだろうか。

今日では海外ゲームが日常的に日本でも販売され遊べるようになって久しいが、流入数が増えるにつれて、海外版との表現の差異が、オリジナルと同等の物をプレイしたいゲーマーの間では問題視されるようになってきている。

表現の差が生まれる原因の一つに、CEROによるレーティング制度が存在している。「ゲームが青少年に悪影響を及ぼす」といった風説からゲーム業界自体を守るために自衛措置の一環として成立した制度で、現在では家庭用ゲーム機向けゲームのほぼ100%が審査を受けている。

4Gamerが行ったインタビューによれば、CEROの審査はゲーム業界に関わりのない一般の人々が行っているようだ。CEROの専務理事を務める渡邊和也氏が回答している。

審査員は一般の方にお願いしています。応募資格としては「20歳以上であること」、それから「ゲーム関連企業に深く関わりをお持ちでないこと」が条件です。

審査の形式について渡邊氏は、ゲーム1作品につき原則として3名が評価用のムービーを視聴して審査すると回答を行っている。ここで注意しておきたいのは審査員は実際のゲームをプレイして評価するわけではないという点だろう。

ゲームメーカーから提出されたダイジェスト映像をもとに、CEROの用意した細分化された審査基準と照らし合わす形で行われるという。

「CEROは規制を促しているわけではない」

CEROでは「A」(全年齢対象)、「B」(12才以上対象)、「C」(15才以上対象)、「D」(17才以上対象)、「Z」(18才以上のみ対象)の5段階のレーティングレベルを設けているが、さらに「Z」を超える「禁止表現」が定められていると渡邊氏は語っている。

この禁止表現は「社会の健全なる倫理水準」から定められたCERO基準であり、該当するゲームにはレーティングが与えられない。つまり国内流通の観点から多大なデメリットを背負うこととなる。

禁止表現はあくまでも業界団体との合意に基づき制定されたものであり、法律では許容されている表現がここに含まれてしまうケースも存在することに留意したい。

渡邊氏はCEROが行っているのは情報提供のみで規制ではないため、海外版との表現際については関知しないとの見方を示している。

禁止表現に該当する部分を含む海外のゲームが日本で発売される際に、表現や内容を変更されているケースが多々あります。できるだけオリジナルに近い形で遊びたい人は不満に感じているようですが、日本国内でゲームを発売するためには避けられないルールになっているということでしょうか。

CEROと業界団体が決めた「方法」であって、強制しているわけではないのでルールや規制とは違うんです。先ほども言いましたように、一般社会における倫理水準から逸脱しているものを禁止表現としています。

例えば同じレーティングでも、ある作品ではゾンビの人体欠損表現が含まれているのに、別の作品では欠損した部位が描かれないといったケースがあります。これはCEROの審査によるのではなく、ゲームメーカーの判断によるということですか。

私の立場でははっきりとしたことはお答えできません。ただ、ゲームの表現というのは多種多様になっていて、審査が難しくなっているのは間違いないですね。