「自殺を伴う心理的な恐怖ゲーム」とそのエポックメイキング

もん

ゲームが人を死に至らせる

UPDATE2018/06/28:
ソース元として紹介したユルクヤルの記事に想像に基づく記述があり、誤報であったことが判明している。同ゲームについて懸念が表明されたことは事実であるものの、精神を蝕んだか否かの断定はされていない。

ORIGINAL:

ゲームをプレイしたことで精神が蝕まれ自殺に至ったという。

2017年9月に配信開始となった恋愛アドベンチャーゲーム『Doki Doki Literature Club!』をプレイしたことで、精神を蝕まれた男子学生が自殺する事件が発生したと報じられている。

ユルクヤルによれば、イギリスで15歳の少年が自殺する事件が発生したが、地元新聞サンダーランドはこの原因にDoki Doki Literature Club!があると報道しているとのこと。

「傷つきやすい人には向きません」

本作は公式サイト上に「このゲームは子供や傷つきやすい人には向きません」と注意書きがされる、恋愛アドベンチャーの皮を被った精神的恐怖系の作品。詳細はネタバレとなるため伏せるが「ゲームの世界を超える」ような歪みと不気味さをプレイヤーに味わわせてくれる内容となっている。

少年の自殺について調査を行ったマンチェスター市検視局は本作について重大な懸念を表明しており、市の教員や保護者らに本作に対する警告を発令したとのこと。

同作へ警告を発表した内の一人、Nicola Hillは「インターネットは素晴らしいが同時に地雷原でもある」と伝えた。

Doki Doki Literature Club!は2017年のリリース後、4ヶ月で200万回を超えるDL数を記録したとされている。

ゲームが持つ影響力

自殺が悲しい出来事であると断ったうえで誤解を恐れずに言えば、この件はゲームという文化・娯楽にとってエポックメイキングな出来事だと感じる。

「自殺を伴う心理的な恐怖ゲーム」と報じられている事件だが、これに似た報道はこれまでも幾度となくされてきた。

凄惨な事件の犯人がゲームを好んでいた、特に暴力的なゲームを好んでいた場合に犯行の動機とゲームを結び付けるような報道には枚挙がいとまない。

そこに共通してみられるのは「ゲームが青少年の育成に悪影響を与えている」という思想だ。

この思想に対しては「暴力的なゲームが殺人へと駆り立てた」とする論調と「暴力的ゲームと現実での凶暴性に関連はない」とする論調が、それぞれの研究結果を基にするなどして幾度も対立を見せてきた歴史がある。

Doki Doki Literature Club!

ゲームが影響を与える可能性を認めよう

大抵の場合、ゲームを嫌う層と好む層がそれぞれを支持している。

しかしながらこの対立には、そろそろ強く疑問の声を出していくべきではないかと感じている。つまり「ゲームは人に十分な傷つきやすい人には向きませんを秘めている」と認めるべきということだ。

ゲームが与える影響の良し悪しは別として、間違いなくゲームがプレイしたその人の生き方や考えに影響することはある。

何時間も何十時間も、下手をすれば数千という時間をプレイヤーに費やさせる作品がある。それだけの時間を費やさせて、そのプレイヤーの人生に何の影響も与えないと考える方が不自然ではないだろうか。

クリエイター自身も多くの時間、時には人生をかけて命を削り生み出した作品。それがプレイした人に何ら影響を及ぼさないのであれば、極論として何のために生まれてきた作品なのだと問いかけたい。

ゲームをきっかけに命の選択までも影響したというのであれば、それはゲームが人生を変えうる存在へと遂に至り、そう認識されるべきステップとなったと考えるべきではないだろうか。

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