ゲーム業界が規制されるのではなく、規制に自ら近づいているのだ

賞金制大会やルートボックスは元々ギャンブルの世界の住人だ。

射幸性産業に近づくゲーム業界へ警鐘

カジノ産業研究者の木曽崇氏がゲーム業界に警鐘を鳴らしている。

『Star Wars Battlefront II』に実装されたゲーム内課金要素が、過剰なまでにユーザーを課金誘導していると問題視されたことを機に、ルートボックス(ガチャ)を中心とした規制論争が世界中で勃発している。

このことについて木曽氏は「消費者に射幸性を提供する産業とは『規制をされて当たり前』の産業」「本当にその覚悟があるのか」とコメントしている。

ギャンブル関連法案や規制がゲーム業界に歩み寄ったのではなく、ゲーム業界が自らギャンブルの世界に歩み寄ってきているのだと指摘する木曽氏の言葉は鋭く、身につまされる。

思えばeSportsに代表される賞金制大会、ランダムで景品の当たるルートボックス。ゲーム業界が新たな発展の姿を見せているように感じられがちだが、どれも実際には射幸性を伴うギャンブルの世界に近づいているだけとも言い換えられる。

本来厳しく監視され、一つの問題が産業の終焉を招きかねない射幸性産業。そこに「エンタメ業だから」と無防備に近づいて行ったゲーム業界が手痛いしっぺ返しを食らうのは当然の帰結だったと言えるだろう。