「○○さんの実況で見ました!」を気軽に言うべきではない

ファン同士のコミュニケーションに新たな気遣いを求める声。

「○○さんの実況で見ました!」

ゲーム実況が広範な趣味として拡大した昨今、ファン同士のコミュニケーションに新たな気遣いを求める声が広がっている。

ここでいうファンとは簡潔に言えば”実際にゲームをプレイして楽しんでいる人”と”ゲーム実況を観て楽しんでいる人”の2種類を指している。

とあるユーザーが投稿した「『○○さんの実況で見ました!』というコメントが飛んでくるからウツだ」という発言を前後に、ゲーム好きのユーザーの間で様々な意見が飛び交う展開があった。

Twitterユーザーの@sudaaaaaによれば、ここ最近ではゲームに関係する投稿がRTで拡散されると決まって「○○さんの実況で見ました!」というコメントが送られてくるのだという。

この投稿には、主に実際にゲームをプレイするタイプと見られるユーザーから多くの賛同する反応が見られた。

なぜ見る専が嫌われているのか

「○○さんの実況で見ました!」というコメントに対する反応の中には「言わねば皆幸せでいられたのに、あえてそれをぶち壊して余計な波風を立てにいく」などと辛口のものもある。

反応を見るに”実際にゲームをプレイして楽しんでいる人”から”ゲーム実況を観て楽しんでいる人”への評判はあまり良くないようだ。なぜ評判が良くないのか、その理由について考えると大きく2つの理由が組み合わさっているように感じられる。

その理由とは”ゲーム開発者への利益となっていない”ことと”エアプレイ評論家”だ。

Mafia III

ゲーム開発者への利益となっていない

動画制作者と広告収入をシェアする任天堂の「Nintendo Creators Program」なども始まりつつはあるが、多くのゲームプレイ動画や実況配信では動画を通して発生した収益が、その元となったゲーム制作者に還元されるケースはまだまだ少ない。

Twitterでゲームの紹介や情報発信に熱心に取り組んでいるユーザーの多くは、その発信した情報に触れたユーザーが興味を持ってゲームをプレイし感動を共有してくれることを期待して情報を発信している。

そういった気持ちで情報を発信しているユーザーにとって「○○さんの実況で見ました!」というコメントは期待していた反応ではなく、すれ違いの発生する原因となってしまいがちだ。

彼らはゲーム開発者に利益が還元され、あわよくば続編制作が決定し更にハッピーになりたいと考えているのだから。

エアプレイ評論家

これは言うまでもなくなぜ嫌う人が多いのかは明らかだろう。

エアプレイ、実際にそのゲームをプレイしてもいないのにプレイしたかのように作品の良し悪しを語る性質のユーザーのことだ。

とうにアップデートなどで解決した話を現在も続いているかのように語ってしまうケースも度々あり、悪評を広めてしいがちなことから好まない人が多い。

見る専はどうするべきなのか

もちろん、ただただ”ゲーム実況を観て楽しんでいる人”が批判されることが正しいわけではない。

エアプレイ評論家は論外にしても、多くの場合でゲーム実況動画は出会うはずの無かったゲームと出会うきっかけになるし、それが期待され歓迎されていることは人気ゲーム実況配信者とゲーム企業が契約を取り交わしていることからもうかがえる。

だからここで言えることは、”実際にゲームをプレイして楽しんでいる人”と”ゲーム実況を観て楽しんでいる人”のどちらもが、現在のゲームの楽しみ方が多様化していることを受け入れそれに対応するべきだということだ。

ゲーム実況自体は既にゲームにとって無くてはならない楽しみ方として定着していることを実際にプレイして楽しむ派の人々は許容するべきだし、見る専の人々はプレイ派が何らかの形でゲーム開発者への利益還元を願っていることを知っておくべきだろう。

こういった議論を見て、あなたはどのような考えを持つだろうか?

個人的にはゲーム実況を見て面白いと思ったのなら、ぜひ実際に自分でも購入してプレイしてみて欲しいと思っている。Twitterユーザーの@lumt29が言うように「金が誠意」というのも切実な事実の側面なのは確かだ。もっとも直接的な利益の還元方法は実際にゲームを購入することなのだから。