ゲームの「エキゾチックな女性」表現が差別を助長、フェミニスト団体が批判

「エキゾチックという属性は、何かと本質的に異なるものとして扱われた際に発生する概念だ」

エキゾチックな女性表現が差別の温床との批判

ゲーム業界におけるフェミニズム運動団体Feminist Frequencyは、エキゾチックな女性の描写が差別につながると批判している。

活動家のAnita Sarkeesianは、”エキゾチック”と呼ばれる属性のステレオタイプなキャラクターが、黒人をはじめとするマイノリティな人種のイメージを固定化してしまうと批判している。

Polygonによれば、SarkeesianはFar Cry 3やDiablo 3やバイオハザード5を例に挙げ、登場する女性キャラクターがエキゾチックで性的な存在として描かれていると語っている。

「エキゾチックはセクシズムとレイシズムに繋がる」

「エキゾチックとは、セクシズムとレイシズムに繋がっている」とSarkeesianは語る。「エキゾチックという属性は、何かと本質的に異なるものとして扱われた際に発生する概念だ」

槍玉にあげられたFar Cry 3では、戦乙女として登場する浅黒い肌を持つCitraが描かれている。SarkeesianはCitraが”エキゾチックで原始的で、神秘性を持ちながら野蛮で性的な女性”というステレオタイプなキャラクターであると指摘した。

Sarkeesianの主張では、ゲームを始めとする娯楽にはステレオタイプに頼った描かれ方が溢れており、文化や歴史と伝統に敬意を持った表現が為されなければそれが人種差別の温床になるとのこと。

欧米で加熱する論争は対岸の火事ではない

比較的日本におけるゲーム業界では、こういった女性や人種に対する差別といった話題が語られることは少ないが、海外ではGamerGateと呼ばれる社会問題にまで発展している。

今回エキゾチックなキャラクター表現を批判したAnita Sarkeesianは、ゲームが女性を軽視していると主張する一人であり、海外では彼女らを「正義のミカタちゃん(Social Justice Warrior)」と見るか否かで、殺害予告事件などを含む激しい論争となっている。

ゲーム市場規模との関係から、欧米でのこの論争の決着が日本でも販売されるゲームに影響してくることは間違いない。注視が必要になりそうだ。

既に一部ゲームでは影響も出ており、お色気ゲームの『Dead or Alive Xtreme 3』はこの論争からの批判を避けるために欧米での販売予定が存在しないことが公式アナウンスされている。