暴力的なゲームが殺人へと駆り立てた

3 人を殺害した罪で有罪となったアイダホ州出身の 22 歳男性 Adam Dees 氏は、「暴力的な FPS ゲームへの熱中が自分を殺人へと駆り立てた」のだと、当局へ証言を行い海外メディアから注目を集めている。

アイダホ州エイダ郡保安官の報告は、Dees 氏は殺人について訪ねられた際に「ビデオゲームでかなりの数を殺してきたから、実際の殺しも難しくなかった」と証言したと伝えている。

Dees 氏は 3 月に Ted Welp 氏(80 歳)、Elaine Welp 氏(77 歳)、Thomas Welp 氏(52 歳)らを殺害した罪についての証言にて、ゲームからの影響について言及したが自身が熱中していた作品のタイトルについては明らかにしなかった。

彼は殺人を犯した際、ひどく落胆しており自殺を望んでいたが「狂って生きよう」と決心したのだと警察に語っている。Dees 氏は遊ぶ金ほしさに都市部から離れた豪邸を Google Map にて探し、そこで見つけた Welp 家を襲撃し強盗殺人を行ったとのこと。

KTVBが報じた事件の様子によれば、被害者は一様に酷く拷問され頭を撃ち抜かれていたという。

また Dees 氏は Welp 家殺害で逮捕されなかった場合にはさらに殺人を行うつもりだったと告白している。

精神状態その他によってはゲームプレイに制限も必要か

Dees 氏は双極性障害(躁うつ病)の治療薬を服用している最中であり、KVTB は精神病を患っている状態ではビデオゲームなどのエンターテイメントに影響を受けてしまう可能性があるかも知れないと伝えている。Riverside Behavioral Health でカウンセラーを務める Jaime McManus 氏はビデオゲームの影響についてコメントしている。

「あなたがもし健康で社会的にしっかりした人物なら、ビデオゲームは良い影響を与えるかもしれません。しかし、あなたがもし何らかの社会的もしくは感情的な問題を抱えているのならば、ビデオゲームには制限を掛ける必要があるかも知れません」

Dees 氏は仮釈放なしの 3 度の終身刑が言い渡され有罪となっている。(※海外では複数回の終身刑が存在する)

via: GameSpot, KTVB