PCかコンソールか、価格的な選び方

ゲーマーにとってどのプラットフォームを購入するかは重要な選択の一つだ。当たり前だが全てのプラットフォームを買い揃えられるだけの金銭的余裕がある者はそうそう多くはないからだ。購入するハードは絞ってその分を他に使いたい。

よく悩みの種になるのがそもそも「家庭用ゲーム機を購入するかゲーミングPCを購入するか」だろう。

初期費用が高いがソフトが安く他のことも出来るゲーミングPCか、初期費用は安いがPCに比べソフトは値が張る家庭用ゲーム機か。今回は性能差による品質の違いやその他は置いておき「価格面」のみに注目した比較をしてみたい。

短気な人のために結論を書いておくと、購入から4年目でゲーミングPCを選択した方が安価になることが分かった。

使用形態によってコスト回収のタイミングは変わる

pcvsconsolecostgraph

初期費用と継続費用の異なる2種類のゲームプラットフォーム、どちらを選択するかの話は持ち家を買うか賃貸を契約するかの話に似ている。要は高い初期費用を払った分、他方よりも安いソフトの差額でカバー出来るのならばゲーミングPCを購入しても最終的には安く収まるということになる。

一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会が公開している「東京ゲームショウ 2014 来場者調査報告書」によれば、パッケージソフトの年間購入本数は平均9.2本だったことが明かされている。

比較用の各種条件設定

今回の比較ではそれぞれのハードで遊ぶための準備に掛かる費用と、1年ごとのソフト購入費用、有料会員サービス費用の合計を比較し、どの時点でグラフが交わり総費用の関係が逆転するのかを調べたい。

各項目の設定についてだが、ゲーミングPCの初期費用は最近のゲームをそこそこの設定でプレイできるであろう予算10万円で用意したとする。PS4及びXbox Oneの価格については2015年3月時点での通販価格を参考に設定した。

ソフト購入費用では、PCの場合は100-7000円などと幅が広い上に頻繁な大規模セールが行われているためソフト単価2800円とした。PS4及びXbox Oneについてはフルプライス商品や中古商品を考慮し4000円としている。各ハードとも年間購入数は9本として計算した。

会員サービス費用ではPCの場合はSteamはそのような費用は存在しないため0円、PS4についてはPSN+の1年会員費として5100円、Xbox OneについてはXbox Liveの1年会員費として5200円とした。

ある程度のゲーマーならPCの方が安い

上記の条件で数年を過ごした場合の総費用比較が上部のグラフとなる。今回の試算ではハードの購入から4年目にグラフが交わり、ゲーミングPCが費用を回収し、その後は家庭用ゲーム機に対して差額分安価となっていくことが分かった。

もちろん、上記の結果に賛成もあれば否定する意見も様々だろう。仮にSteamでの75%オフ時にしか購入しなければ逆転タイミングはかなり早期になるし、逆にフルプライス作品しか買わなければいつまで経っても逆転はしないだろう。

いずれにせよ、一般的に非常にコストの掛かるハードだと考えられているゲーミングPCは、ある程度定期的にゲームを購入しているユーザーならば、むしろ家庭用ゲーム機よりも出費を抑えられることが分かったと思う。

ハードの選択において価格は一つの目安に過ぎないが、今回の比較で少しでもゲーミングPCに興味を持って、選択肢の一つとして考えてくれる人がいれば嬉しい限りだ。個人的には是非PCゲーマーが日本でも増えて欲しいものだ。

「家庭用ゲーム機の時代は終わった」、NVIDIA最高経営責任者が語る
日本におけるゲームハードの売り上げが過去24年間で最低額を記録