「結局のところ、私は幸せではなかった」

「思い返してみてやはり思うのが、私は幸せではなかったということだ。私も彼らも」

DICEやOverkillといった世界的な有名ゲーム開発スタジオを渡り歩いてきたDavid Goldfarbは、一見ゲームクリエイターとしての栄光を勝ち取り幸福な経歴とは裏腹に、幸せな人生ではなかったという。海外メディアPolygonにて心境が語られている。

Goldfarbは現在44歳。彼は20年以上に及ぶゲーム開発者としての人生の中で、多くのAAA級ヒット作品に関わってきた。2005年のGuerrlla Games所属時代にはKILLZONE 2、2007年からのDICE所属時代にはMirror’s Edge、BF:BC、BF:BC2、BF3を。そして2012年にはDICEを退社しOverkillへ合流しPayday 2の制作にも携わった。

Overkillで2年を過ごした後、Goldfarbは彼自身の開発スタジオを持つことを決めた。

誰か他人のゲームではなく、自分のゲームを作りたかった

「どのような素晴しい作品に携われるか、そういうことが重要だったわけではない」と語るGoldfarb。

Battlefield: Bad Company 2はとても愛着のある作品だが、私のものではなかった。言ってしまえば私は我が儘なんだ。私は私自身の作品を作りたいと思ったんだ。誰か他の人のゲームを作るのではなく、私自身の作品をね。

Goldfarbは自身の離婚経験など人生において様々な経験を経たことが、大きな願望であった”自分自身のものを作る”という事へ踏み出すきっかけとなったという。

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以前であれば世界的な大手を抜けて、数人しかいないゲーム開発スタジオを立ち上げることは多くの人々が「なんでそんなことをしたの?」というような無謀な挑戦であったが、現在の状況は変わってきているとGoldfarb。

「これまでは、今までに無かったような作品を思いついて作ろうと考えても、パブリッシャがそれを販売しようとしてこなかった。しかし今は違う。インディー市場が多様に広がったゲーム業界において需要があることを証明したんだ」

SteamやGreenlightサービスが普及したことで、これまでの限られた大手の販売会社からの情報しか消費者へと流れなかった世界が広がり、これまで出来なかった挑戦が可能になったとGoldfarbは語る。

Goldfarbがこれから作る作品は、これまでのような世界的な作品にはならないだろう。

しかしGoldfarbは「これからの作品は私の最も挑戦的なゲームだ」、これこそを望んでいたのだと語る。