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神谷英樹氏 : 欧米と協力してのゲーム開発

代表作『バイオハザード2』『ベヨネッタ』などで知られるゲームデザイナー・神谷英樹氏(現プラチナゲームズ所属・元カプコン所属)が、現在制作に取り組んでいる新作Scaleboundを例に、欧米のパブリッシャと連携したゲーム開発について語っている。

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「これまで僕が働いてきた日本のゲーム会社は良くも悪くも、古き良き日本の伝統を受け継いだ雰囲気だった」と『Scalebound』のディレクターを務める神谷氏は語る。「遠慮なく言ってしまえば、日本の会社は”終わりよければ全て良し”。今回のパートナーであるMicrosoftのチームは、僕が初めて共に仕事をする海外のゲーム会社だけれど、彼らはその逆で結果よりプロセスを大事にする。僕みたいな人間はたまについていけないことがある」

最も評価されている日本のゲーム開発者の一人として知られる神谷英樹氏は、20年近くを日本のゲーム開発に携わってきたベテランだが、そんな彼はここ数年、独立したゲーム開発会社にとってのゲーム市場が変化してきていると話す。

海外メディアが取材した他の多くの日本のゲーム開発者たちも同様に、近年日本のパブリッシャは新規作品に大きな予算を割かなくなり、独立したゲーム開発スタジオの多くは、クラウドファンディングに頼るか、パブリッシャの要求をのんで携帯ゲームの開発を行うかを迫られているという。

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神谷氏は自身のTwitter上にて「開発タイトルを主導したり開発ハードを決定したり宣伝したりするのもウチがやる仕事だと勘違いされるフシがある」と、宣伝や商品価値の決定をゲーム開発スタジオが独自に行うことの難しさなどを伝えている。

そのような状況に立たされたプラチナゲームズの前に、どのような選択肢が存在したのかは不明だが、プラチナゲームズがなにを選択したのかは既に明らかとなっている。

2013年初頭、プラチナゲームズ代表取締役の三並達也氏は「最も大変な仕事はスタジオのために新しい仕事を見つけてくることだ。そして、プラチナゲームスは海外へ展開していく必要が有るように感じている」と語った。

そして現在プラチナゲームズは、Microsoft Studiosとドラゴンをモチーフにしたファンタジーアクションゲーム『Scalebound』を共同開発している。

「僕は子供の頃、ゴジラとウルトラマン、そしてファンタジーのモンスターが大好きだった。もちろん恐竜も。カプコンにいた時、巧舟氏が『ディノクライシス』の開発を任されたと聞いた時にはとても嫉妬したよ。僕と代わって欲しいとすら思ったが、それは叶わなかった」と神谷氏は語る。

海外の企業と働くことは挑戦的で楽しい。長年の夢であったドラゴンを描く作品に携わる機会をついに得られたと神谷氏は『Scalebound』への想いを伝えた。

「ドラゴンは僕にとって特別な存在で、ずっとドラゴンが出てくるゲームが作りたかった。『Scalebound』は僕の夢をかなえるゲームなんです」

ソース:Polygon, Twitter