学力とビデオゲームの関係

最近、北海道教育委員会が発表した「ノーゲームデー」に関してネット上では様々な議論が交わされ話題となっている。

公開されたノーゲームデーの狙いについては「望ましいネット利用に向けた行動の促進に向け、ゲームをしない日を設定し、電子メディアへの接触時間を見直す取組」との説明がなされた。このような取り組みが北海道教育委員会によってなされた理由として、NHKの報道によれば北海道における全国学力テストの成績の低下の原因の一つに「ゲームのしすぎ」があるためとしている。

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ノーゲームデーの取り組み自体の是非については本記事では扱わないが、今回、北海道教育委員会が指摘する学力低下にゲームが関係しているという点について調べてみたところ、興味深い結果となった。

北海道における全国学力テストの成績低下については、文部科学省が全国の小学6年生と中学3年生を対象に行っている全国学力テストの結果を参照したところ、小学生の部において滋賀県・沖縄県に次ぐワースト3位、全国45位となっている。

結果から、北海道の子どもたちの全国学力テストの成績が芳しくないことは事実である。

■平成25年度 全国学力・学習状況調査:正答率ランキング
45位 北海道
46位 滋賀県
47位 沖縄県

続いて学力テストと同時に行われた子どもの生活習慣全般の統計情報から、「長時間ゲームプレイ率ランキング」が公開されている。

発表によると、最も長時間ゲームプレイ率が高い都道府県は北海道で37.9%。一方、最も低いのは沖縄県で22.9%となっている。

北海道教育委員会の主張では、ゲームの長時間プレイが学力の低下に繋がっているとの指摘であったが、全国学力テストの成績ランキングでは、最もゲームをプレイしている北海道と最もゲームをプレイしていない沖縄県が成績を近い位置で争う結果となっている。

このようなゲームと成績の関係に明確な因果関係を示さないまま、ゲームが子どもたちの学力を低下させているという北海道教育委員会の主張に対し、批判の声が上がっている。たびたび持ち上がるゲームが社会に及ぼす影響についての議論だが、このような議論は今後もゲーマーとして見逃せない話題となりそうである。

ソース:都道府県別統計とランキングで見る県民性, 国立教育政策研究所, Yahoo!ニュース, NHK, 北海道教育委員会