デジタル-物理の転換期が訪れた

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『Lords of the Fallen』を開発したCI GamesのCEOを務めるMarek Tyminski氏は、ゲーム市場に関する物理媒体とデジタル媒体の転換期が、今こそ訪れていると語った。Tyminski氏はゲームのデジタル配信が、CI Gamesの会社のあり方を変貌させたという。

Tyminski氏によれば『Lords of the Fallen』の売り上げは30%がデジタル販売、70%が物理的パッケージ販売による比率だという。

「なぜ今こそが転換期なのか」、Tyminski氏は1年前に同社がリリースした『Sniper: Ghost Warrior 2』の販売割合を例に挙げた。「当時のデジタル売上高は非常に少額だった、それが今や全体の30%を占めるまでに成長した」

デジタル販売規模が急成長したことはCI Gamesに良い報せだ語る。デジタル配信は、従来の物理的媒体による販売に比べて在庫管理などの経費が掛からず、非常に健全な利益をもたらすという。さらにデジタル販売規模が拡大すれば、より会社は安定するだろうと氏は述べている。

販売経路のメリットとデメリット

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デジタル媒体でゲームを販売することは非常に好ましいと語る一方で、従来のパッケージ販売にも捨てがたい利点はあると言い、小売業者の存在はありがたいという。

店頭においてゲームが陳列され、顧客の目にとまるという事実にTyminski氏は価値を認めた。既に多くのゲームが氾濫するデジタル流通において、少しでも新作のリリース時に目立たせる役に立つとのこと。「認識される、ということが重要だ」

Tyminski氏は過去10-15年にわたる、パッケージ版PCゲームのセールスについて言及し、米国にて販売規模は縮小を続けていることを指摘した。PCゲームの売上高が下がることで、販売スペースはさらに縮小され、その傾向は続いてきた。

「価格低下」という問題

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市場が物理からデジタルに転換していくことで新たな挑戦の機会が訪れたと述べると同時に、多くの開発者が懸念しているのが「価格低下」という問題だ。在庫リスクを抱えることなく販売できるようになった一方、Humble BundleやSteamセールによって急激に販売価格は低下している。

しかしTyminski氏は、「値引きを目玉にした販売促進は、価格低下が起こり始める以前から常に存在してきた」として、それらは問題にならないという。「それは市場のトレンドだ。価格を下げる傾向はいつだって存在した。その動きが過去に比べて幾分か早いだけに過ぎない」

Tyminski氏はゲーム開発者にとって厳しい事態が訪れる可能性は認めつつも、CI Gamesにとって未来は明るいだろうとした。

誰が勝者となるかといえば、それはゲーマーたちだ。全てのゲーマーたちを幸せにするための競争だ。厳しい業界模様ではあるが、明るい未来にたどり着けるだろう」

ソース:GamesIndustry.biz