ゲームに規制が入った18例と理由

あるときは道徳的な観点から、あるときは政治的な理由からゲームは多くの規制を体験してきた。ここでは海外メディアが選出した、興味深い規制の18例を紹介する。

『Getting Up』ストリートアートを称えたため – オーストラリア

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オーストラリアはこのアホっぽいギャングゲームが子供たちに影響を及ぼし、子供たちを裏社会に連れていくと信じているようだ。そのため、オーストラリアで『Getting Up』を買うことはできない。

『Command & Conquer: Generals』中国を攻撃したため – 中国

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さて、どの国がこのゲームを規制したのだろうか。確定的にこれは中国だ。このゲームの中国キャンペーンは核爆発で北京が消滅するところから始まる(インパクトがあるスタートだ)。中国のありとあらゆるランドマークを破壊するが、万里の長城はできない。

万里の長城を破壊してないのにも関わらず規制されたのは、政府の意向というよりも国民の抗議のほうが大きかったようだ。どうやら、天安門を爆撃して瓦礫にできるのがまずかったらしい。文化に対する配慮が足りないのはアメリカの良くない癖だ。

『Fallout3』ドラッグの使用を推奨したため – オーストラリア

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Wastelandはマジでヤバい場所なので、旅をするなら痛みを和らげるためにビタミンMが必要だ。オーストラリアは人体に必要な栄養まで規制したいらしい。そのためビタミンMはフォールアウトから消え去った(白状しよう。モルヒネのことだ)。

「わたしの国は規制なんてないのにモルヒネなんてなかった」という人もいるだろう。面倒なもめ事はごめんだと、全ての地域で名前を変えたのだ、Med-Xとして。効果は全く同じだが。

『The Witcher 2』売春行為 – オーストラリア

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今度は、いや今度もやはりオーストラリアだ。とあるクエストの報酬で、主人公に春がやってくる。サキュバスは春を運ぶ妖精なのでしょうがない。それを断ることも可能だが、ともかく断らないという選択肢があることが問題視された。

結局、そのシーンはデフォルトでは何も起こらないように変更された。もしあなたがどちらかといえばワイルドな男だったら、ワイルドなことが起こる。このことからわかるのは、ご褒美にセックスをすることは悪いことだということだ。

『BattleField3』テロリズムを扇動したため – イラン

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事の発端はDLCで、アメリカ軍がテヘランとそのグランドバザールを陥落させる点がダメだったようだ。全てのゲームショップはガサ入れされ、5000人ものイラン人がテロの扇動で留置所に送り込まれた。

ただ、これに関してひとつ、どうしてもわからないことがある。EAはイランで一切このゲームを販売していないのだ。つまり、すべての押収されたゲームは海賊版ということになる。どうやら、規制が必要なのはゲームではなさそうだ。

『Dead Rising 3』人っぽい敵がいるから – ドイツ

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実は規制選手権にはもう一国、オーストラリアと優勝争いをしている国がある。ヨーロッパからエントリーのドイツだ。信じられないことに、フランスやイギリスでは人間の敵をゾンビにすることで規制を回避してきたが、ドイツはそんなごまかしがきく国じゃなかった。『Gears of War 3』は規制が一切ないのに、少し人型を取った途端にこれだ。

『CoD: BO2』『MoH: Warfighter』国の名誉棄損 – パキスタン

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この二つのゲームの共通する舞台はパキスタンだ。パキスタンはこの二つのゲームがまるでパキスタンをテロリズムの国のように扱っていることに抗議した。ゲームの販売を規制することを小売業者にちゃんと説明して伝えなかったため、様々な軋轢が生まれた。ゲームを既に仕入れてしまった店は利益を確保するために強行的に販売し、政府はそれを必死に取り締まった。

『Mass Effect』レズビアニズム – シンガポール

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驚くことにこの規制はレズビアンセックスが原因だ。そんなシーンはなかったはずだが。調べてみると、女性二人が「キスして熱い抱擁を交わした」という文章が「レズセックスをした」と誤訳されていた。翻訳家が張り切りすぎてしまったようだ。

このような問題が起こったのにはシンガポールが同性愛に厳しいからではない。かの国がちゃんとしたゲームのレーティング機関をもってないことが原因だ。判断に困った政府は最終的に映画と同じレーティングを採用して、『Mass Effect』は18禁となり、規制は解除された。

『God of War 2』性的なテーマ – サウジアラビア

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イランとパキスタンの例は我々にあることを示してくれた。欧米が作ったゲームは、中東ではまず規制され購入できないということだ。その最たる例が『God of War 2』のサウジアラビアにおける規制だ。

性的なコンテンツと、恐らくタイトルに「God」を使用してるという理由で規制されたこのゲームは、残念なことに現在一切がゲームショップで絶賛発売中である。審査する人々は、規制をすると決めただけで満足してしまったようだ。普通の小売店で別のパッケージに入れられ販売されている。

『Bully』学校内で暴力的なイベント – ブラジル

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大人たちは子供を様々な事から守らなければいけない。悲しいことや、不公平なこと、憎しみやその他さまざまなことだ。学校もその一つに含まれる。学校内で喧嘩が発生することについて、ブラジルは強く抗議した。それが『Bully』の面白さであり、またレーティングも高く子供向けのゲームではないにもかかわらず、彼らはこれが学校内での犯罪を助長し、子供の教育に多大な悪影響があるとした。

『Counter-Strike』スラム街のマップ – ブラジル

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ブラジルのスラム街のマップで、SASと防寒服を着たテロリストが戦うのを楽しもう。とは、ならない。なぜならそんなマップは収録されていないからだ。では、なぜスラム街マップがあるという理由で規制されたのだろうか。ユーザーが作成したマップにスラム街が存在したためだ。そのマップ一つのせいで一切遊べなくなってしまったのだ。

『Spec-Ops: The Line』ドバイの破壊 – アラブ首長国連邦

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国を荒廃させたり、攻撃したりするのはいけないことだ。規制委員会は自国がそういうものに晒されてるとやる気スイッチが入ってしまう。『Spec-Ops: The Line』はアラブ首長国連邦のやる気スイッチを押してしまったようだ。

『Grand Theft Auto 4』殺人を仕事としてするから – タイ

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GTAはいつも話題の的だ。世界中でこのゲームが殺人の原因にされている。世界で最も現実の人を殺したゲームかもしれない。ばかばかしいことに。タイで起こった若者によるタクシードライバーの殺害事件は、GTAの規制へと繋がった。ゲームを規制する前に、そんな事件を起こしてしまった人間の精神状態と、そうさせた環境を心配するべきだが、彼らはあくまで被告人はGTAをプレイすることでタクシー泥棒が簡単だと錯覚したという線を譲らなかった。

もしゲームが人間の精神にそこまで影響するなら、身長を伸ばすためにキノコを食べることだろう。

『Football Manager 2005』チベットの独立を示唆 – 中国

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ビデオゲームで政治的な意見を表現する事は年々増えており、その内容も真剣みを帯びてきている。『Call of Duty: ModernWarfare』はテーマとして反戦を掲げており、『Bioshock』は自由主義に疑問を投げかけ、『Watch Dogs』はデジタル社会のセキュリティにおけるリスクについて表現した。

『Football Manager 2005』は中国共産党の一方的な支配に待ったをかけた。香港、台湾、そしてチベットをそれぞれ自分のプレイフィールドとして選択できる。どうやら共産党の幹部はこれがお気に召さなかったようだ。これらはすべて「中国の一部」であり、独立して選べることは「テロを扇動している」として、このただのスポーツゲームの規制を宣言した。セガはこれに対して一切の変更を加えないと返答した。

『Manhunt 2』あまりにも人を殺しすぎ – あらゆる国

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『Manhunt 2』をプレイしたことがなければ、この理由は理解しづらいだろう。正直、これが正真正銘、人を殺しまくるゲームだ。(未だにイギリスの14歳の少年がこのゲームの影響を受けて大量殺人をしたということを信じている人が多くいる)

まず、ドイツで規制され、アイルランド、イタリア、マレーシア、ニュージーランド、オーストラリア、韓国、イギリスのすべてで規制された。自由の国アメリカも、さすがにこのゲームの販売は大人のみと厳しく定めた。そして、多くの国がこのゲームの存在自体を厳しく非難している。

『Medal of Honor』タリバンサイドでプレイできるから – アメリカ

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Medal of Honorが規制されていること自体は、あまり驚くべきことではない。この規制はアメリカ軍基地限定だ。アメリカ軍で規制とはどういうことだろうか、キャンペーンモードは大きな問題が見つからなかった。ただ、マルチプレーヤーでタリバン兵が操作できると分かった途端、問題が始まった。

すぐさまタリバーンと戦っている各国がこれを猛烈に批判。EAは、警察役がいるなら、泥棒役が必要だとしてこれに反論したが、タリバーンに家族を殺された遺族の激しい抗議に屈して、名前を変更した。しかし、頑固なアメリカ軍はこれの基地内での販売をあくまで認めなかった。ただ、欲しければ別に基地外部のお店なら売ってるので普通に買える。

少しでも暴力的なゲーム – ベネズエラ

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この清々しいまでの圧倒的規制は、南米のベネズエラ。2009年に可決された法案は、規制を通り越した何かだ。とにかく暴力的感情を刺激する可能性があるゲームはすべて規制対象となる。ゲームを運悪く売ってしまった人には3~5年の懲役判決が待っている。

全てのビデオゲーム – ギリシャ

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最も理解しがたい規制はあのギリシャだ。2002年にオンラインギャンブルを抑制するために施行された法案は、電子機器とソフトウェアを対象とし、そこにはゲームハードウェアも含まれてしまったのだ。

法の対象は国民と外国人に及び、アテネに休暇に訪れ、ゲームをプレイしていたら1年間の懲役となる恐怖の国となってしまった。さすがにこの法律にはEU諸国から大反発をうけ、三年後にはこの法律は消え去った。

ソース:gamesradar 翻案:ogumap