北米ゲーム業界を揺るがす“ゲーマーゲート”問題

現在、アメリカで議論になっている「ゲーマーゲート」問題。読者にも耳にしたことがある人は多いはず。発端は「ゲームにおける女性差別」だが、その後、ゲームメディアへの批判やオンラインハラスメントなど、さまざまな問題が複雑に絡み合い、現在、どこに出口を見いだすべきなのか分からない状況になっている。

フェミニスト、ジャーナリズム、そしてゲーマー

このゲーマーゲート問題は、偏見や女性差別、さらにはハラスメントや脅迫、果ては殺人予告まで、さまざまな出来事を含んでおり、簡単に説明するのは難しいが、大きく分ければ2つのことに集約できそうだ。

それは、「ゲーム業界でのフェミニズム運動と、過剰な抗議」、そして「ゲームジャーナリズムとゲーム業界の癒着疑惑と、それに対する批判」である。

ゾーイ・クインさんに対する脅迫

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ゾーイ・クインさんは、2013年にリリースされた「Depression Quest」のゲームデザイナーとして、これまでもゲーム開発者会議などで活発な活動を行ってきたインディーズ開発者だ。

問題の始まりは、2014年8月頃、クインさんに対するさまざまな噂が北米の掲示板「4Chan」に書き込まれるようになったこととされている。書き込みはエスカレートし、さらにクインさんのSNSの個人ページがハッキングされたり、住所が晒されたり、「どこに行けば彼女を見つけ出して、ストーキングできるのか」といった犯罪を誘発するような書き込みが見られたりするようになった。

結果的にクインさんは身の危険を感じ、現在、所在地などは明らかにしていない。

アニータ・サーキシアンさんへの殺害予告

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アニータ・サーキシアンさんは、フェミニズム運動の活動家であり、とくにゲームにおける女性の描かれ方が性差別を助長してきたと主張するビデオブログ「Feminist Frequency」の運営によって知られる評論家だ。

「男としてプレイし、女性を射殺するようなゲームを想像するだけで、身の毛がよだつ」というやや過激な言い方をする人物だけに、反感も受けやすいようだ。批判やオンラインでのハラスメントは拡大し、彼女の大学での講演会が、殺害予告によって中止されるといった事件も発生し、FBIが捜査に乗り出すといった社会的な問題へと発展した。

ゲーマーに必要な情報を届けられなかったゲームメディア

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ゲーマーゲート問題ではフェミニズム運動と、メディアの腐敗を合わせたような事件も起こってしまった。舞台となったのは、クラウドファンディングサイトの「IndieGoGo」と、ゲームブログのDestructoidだ。

発端はインディーズ系ホラーゲーム「Homesick」についての取材依頼がDestructoidに送られたことに始まる。レポートは担当ライターだったアリスタイア・ピンゾフ氏によってまとめられた。

この「Homesick」を開発するクロエ・セガールさんは、自分が起こした交通事故によって胸に異物を残した状態であり、健康が芳しくない中でゲームの開発を続けているという、なんとも健気なストーリーがピンゾフ氏の記事に描かれており、それもまたメディアの注目を浴びるには十分な要素だった。

しかし、これはすべてセガールさんの作り話だった。実際にはセガールさんは男性で、IndieGoGoで集めた資金の大半は、自分の性転換手術に利用する予定だったという。しかも、ピンゾフ氏はその事実を知りながら、「バラせば自殺する」というセガールさんの脅迫によって口止めされていたという。

結局、「Homesick」は資金調達に成功した直後、おそらく不正を知ったIndieGoGoによってページが閉鎖され、セガールさんは「もうすべてが終わった」と、自殺予告ともとれるコメントをTwitterに残して消息を絶った(その後、存命であることが確認されている)。

信用を失墜したDestructoidでは退職者が続出しており、不安定な状態になっているようだ。



こうしたゲームメディアへの不信や、性差別の問題など「#GamerGate」を中心に活発な議論が続いているが、議論の出口が見つかっておらず、ますます分かりづらい状況に陥っているように思える。

ハッキングや殺害予告などを行うゲーマーゲーターの活動にはまったく賛同できないが、一方で「エンターテイメントであるゲームに、“性差別”という政治的な問題を持ち込むべきではない」という主張そのものには、理解できる部分もある。

ゲームやメディアのあり方、あるいは性差別の問題を真面目に議論している人々も多く、この問題をゲーム業界だけでなく、ネットのモラル向上の役立たせようという動きもあるようだ。

ゲームにおける女性差別の話だけど、「アサシンクリードの主人公を男女どちらでプレイするか選べないのは差別だ」とか、少し前に騒動になったよね。

主人公の性別一つでここまでギャーギャー騒げる精神ってのは凄いと思う。
男と女、好む方向性に違いがあるのだから、どちらかをターゲットに作られた作品に他方が合わないなんて当然じゃないか。

キャラクターに対して与えられた役割は、だいたいの場合において各キャラクターの人種やら性別やらのルーツに基づいて、プレイヤーが違和感なく受け入れられるよう設定されているのに、それを無視して別の要素をねじ込ませろっていうのは無理があるんじゃないかな?

女性から圧倒的に支持されているBL文化・乙女ゲーのジャンルだって、男性から見れば好んでプレイしたがる人は少数だし、中には嫌悪感を抱く人も居るだろう。それでも住み分けをして共存している。自分が好かないから変えろと言っているように、見えちゃうなぁ。

あ、個人的には「おま国差別」をやめてほしいっすね。