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「今年最も醜悪なトレイラー」、一般人虐殺ゲーム『Hatred』

「今年最も醜悪なトレイラー」、賛否両論の一般人虐殺ゲーム『Hatred』が登場!
ポーランドのインディーデベロッパーDestructive Creationsが制作を発表し、そのあまりに反社会的なゲーム性と残虐性から、瞬く間に注目の的となり批判の的となった一般人虐殺ゲーム『Hatred』。本作が呼んだ様々な議論や意見に対し、海外メディア「Polygon」が開発者に取材を行っていたので紹介する。

Hatredは悪趣味で冷酷な作品か?それともほかのシューターゲームのように余計なことを考えずに人を殺しまくるゲームなのか?

「なぜ、トレイラーは無実の人々を殺すことに焦点を当てていたのか」という質問に対して、クリエイティブ・ディレクターのJarosław Zieliński氏は「最近のお行儀のいいゲームとは正反対のものを作りたかった」との思惑を話した。

「答えは、本当に単純なんだ。礼儀正しくあることを強いるものに抵抗したかったんだ。そう、純粋に人を殺すゲームを作りたかったんだ。重要なのはそこに哲学の紛い物のようなものを混ぜずに、正直にアプローチをしたことだ。ただそこにあえてフォーカスしたゲームを作りたかったんだ。ポスタルみたいなね」

トレイラーには否定的な意見が多く寄せられたことについて、どう感じているかとの質問に対しては、「僕らのゲームをぜひ遊びたいという声もまた多かったことが嬉しかった」と語った。

「こんなにたくさんの反応があるとは最初のころは思ってなかったよ。ただ、何より驚いたのは肯定的な意見がたくさん寄せられたことだ。彼らは僕らのゲームをぜひ遊びたいと言ってくれた。否定的な意見が来ることは予想していたから、このことはうれしかった」

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ゲームに関する倫理、法律的制限についての考えを聞かれると、Jarosław氏は「自分の仕事を人を殺すゲームを作ることだということを人に言うのは確かにためらわれるが、教育業界の人間が言う通りに、ゲームが人の精神に深い影響を与えると思っていない」とした。

どのような層がターゲットなのか、そして、なぜその人たちが大量殺人を楽しむと思ったのかとの質問に対しては、やりたいように暴れられる時間を提供したかったと語った。

「別に大量殺人を楽しみたい人をターゲットにしてるわけじゃない。日常に退屈してる人たちに、コンピューターの前に座って、NPCやマップをぶち壊しまくる。銀河を守る必要も、味方を誤射しないように気を付ける必要もない。そんな時間を提供したいと思ったんだ」

最後にJarosław氏は「このゲームは万人向けじゃない、コンセプトを理解できない人もいると思う。ただ、これはどこまで行っても『ゲーム』なんだ」と締めくくった。

娯楽作品が青少年の精神に与える影響について、人々は考えすぎている

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これに関連して、「Polygon」の記者Ben Kuchera氏は『Hatred』のトレイラーが騒がれたことに対して、一歩引いた冷めた視点で「『Hatred』はコミカルに見え、衝撃的ではなくなった」との考えを示している。

「私は、娯楽作品が青少年の精神に与える影響について、人々は考えすぎだと思う。私はひどい言葉が連発するインダストリアル・ミュージックを聞いてきたが、まともに成長し、職にも就いている」

「『Hatred』に関して私が思うのは、今はもう、”90年代ではない”ということである。大量殺人を犯してしまう人に恐怖する時代は終わった。我々はそのような若者はメンタルケアが必要であることを知っているし、若者が銃を持つことは前より難しくなった。もう、このような大量殺人では衝撃を受けないのだ」

「世間の過剰な反応には飽き飽きしてくる。ゲームの与える精神的な影響は誇張されすぎているし、延々と叫ばれ続けている。いい加減、それが時代遅れであることに気付いてほしい」

原文1:Polygon
原文2:Polygon