ゲームニュースに触れているとよく目にするのが、「ゲームは青少年に悪影響を与える」という論調。
それに対し「いいや、そんな事はないよ」と反論する決まった流れ。うんざりするほど見かけるこの論調ですが、 とあるゲームクリエイターたちを描いた漫画『大東京トイボックス』にてこの論議に対して思わず感心してしまう切り返しがあったので紹介します。

――では、TVゲームは青少年になんの影響も与えていないとお考えですか?

いいえ、少なくとも自分の携わったゲームは影響を与えています。

――それは、問題のゲームが原因であると認めるということですか?

ゲームというのは何時間も、場合によっては何十時間とかかります。
他人の人生をそれだけ拘束しておいて何も残らないようなモノなど、いったい何のために作るというんです?


今まで自分が目にしてきたこういった論に対する反論は、影響しないという研究結果などを引っ張ってきて 「ほら、影響しないって研究結果が出てる!」というものばかりで、あえて影響すると言い切る返し方と、 なるほど確かに多大な時間を拘束しておいて影響なしというのも虚しいな、と感じる。

プレイした人の心にしっかりと刻まれ続け、影響を与える、と断言してくれるような作品が今後も多く出てくれると嬉しい。

念の為に断っておくと『大東京トイボックス』は別に、ゲームが悪影響を与えるといった論に対して賛成したり反対したりといったことを強く主張するような漫画ではないので、気をつけてください。

『大東京トイボックス』とは?

漫画雑誌「コミックバーズ」にて連載されている、ゲームクリエイターらの視点からゲーム業界を描く業界漫画。
作者はうめ先生で、「e-モーニング」にて連載されていた『東京トイボックス』の続編。

2012年のマンガ大賞で2位を獲得した実績を持つ、オススメの作品。(ちなみに1位は『銀の匙』)

前述の青少年への悪影響が疑われ規制が強まる動きや、中小企業の次世代ハードへの参入のしにくさなど、
現実的なゲーム業界に転がる問題を取り入れ、ゲーム業界に生きる人達を描いている。