NVIDIAの世代毎のGPU性能の上昇が大幅に鈍化しつつある

世代ごとの性能上昇率が鈍化
NVIDIAのGPUパフォーマンスの向上は緩慢化しつつある。
AdoredTVが紹介したグラフィックカードの歴史を追った動画によれば、NVIDIAの世代交代ごとのGPU性能向上率は、このところ大幅に緩慢となっているようだ。
DSOGによると2010年以前にはGeForce 9800GTXを例外としつつもPCゲーマーはNVIDIAから世代交代と共に平均70%の性能向上を期待することが出来たという。
タイミングによっては100%以上の向上を享受できた時代もあったという。(GeForce 6800UltraとGeForce 8800GTX)
しかし最近の性能向上は緩やかになりつつあり、もはや前世代から50%以上の向上は見込みにくくあるようだ。過去数年間の平均は約30%だという。(GTX1080のみ56.3%を記録)
成長が緩くなった理由とは
NVIDIAの性能向上が緩やかとなった理由について、ライターのJohn Papadopoulosは競合であるAMDがNVIDIAに追いつけていないことが挙げられると語っている。
Papadopoulosによれば明確にATIとNVIDIAが拮抗していたのは何年も前のことで、競争相手のいなくなったNVIDIAにとっては大きな性能の向上は特段必要性を感じない状態だという。
また付随する理由として、NVIDIAのバージョンアップ戦略の変化が指摘されている。ここ最近のNVIDIAはハイエンドGPUを複数のバージョンに分けて発売しており、新型をより目立たせるためバージョンごとに性能を少しづつ上昇させているとコメントしている。
これらの指摘に対して、海外フォーラムでは「GPUの価格は止まることなく上昇し続けている」といったコメントが人気を集めているようだ。