ホロコーストや人種差別、かつてない程に悲惨な第二次世界大戦の物語を描く『Call of Duty: WWII』キャンペーンモード

枢軸国を純粋悪としては描かない、人間性に迫る物語。

かつてない程に重厚なストーリー

シリーズの原点である第二次世界大戦を舞台とする『Call of Duty: WWII』について、Activisionは全世界同時に11月3日に発売することを発表した。今作の開発を担当したのはMW3やAWでお馴染みのSledgehammer Games。

今回明らかとなった情報について、マルチプレイヤーモードとキャンペーンモードについてそれぞれ紹介していきたい。本記事ではキャンペーンモードについて紹介する。

本作のキャンペーンモードは、第二次世界大戦に参戦したアメリカ軍第1歩兵師団に所属する19歳の二等兵Red Danielsと親友Robert Zussmanの視点で描かれることが公式Twitterにて明かされている。

Call of Duty: WWIIは人類の歴史の中で最も象徴的な出来事の一つであった、第二次世界大戦を描く。時に英雄譚のようで時に残酷な物語。歴史上で類を見ないこの戦争の時代に生き、戦い、亡くなった人々の犠牲を称えつつ、インタラクティブな体験として我々はプレイヤーに物語を提供し戦地に赴いた人々の生き様を描きます。

Sledgehammer Games

史実と同じく象徴的な戦場が登場

Activisionは本作のキャンペーンについて、有名なノルマンディー上陸作戦やヒュルトゲンの森の戦いなど、大戦を象徴する戦場が登場することを明らかにしている。

そしてSledgehammer GamesのMichael Condreyは、ノルマンディーから始まる西ヨーロッパの解放にまつわる物語について触れ、1944年から1945年の史実が中心となるという。

Condreyによればキャンペーンモードの中心的な主人公は前述したRed DanielsとZussmanの2名だが、キャンペーンの中にはフランスでレジスタンスとして活動するRousseauといったプレイアブルキャラクターが登場するとのこと。

そしてGamesRaderによれば他にもSS将校などのキャラクターアートや、イギリス将校、アフリカ系アメリカ軍人など様々なキャラクターが存在していたとのことで、Sledgehammer Gamesがこれまでにないキャラクターの広がりを描こうとしていると伝えている。

このことについては、連合国と枢軸国の戦いが単に世界とナチスの戦いだったわけではなく、世界中がそれぞれの立場などから突き進んでいった戦争の現実を描きたいためだという。

枢軸国を純粋悪としては描かない

SS将校のキャラクターアートは存在するものの、キャンペーンモードでは枢軸国兵士としてプレイする場面は存在しないとCondreyは伝えている。しかしそれは枢軸国を単なる悪として描くという意味ではないようだ。

本作では歴史上に実際にあった多くの暴力行為や残虐行為、ナチスやSSが行ったホロコーストを描きはするが、それを行った枢軸国側の兵士たち全てがナチスやSSであったわけではなく、そういった人々の人間性も伝えたいことが作品のテーマだからだとCondreyは思惑を語った。

本作のキャンペーンでは、プレイヤーは一人の超人的な兵士ではなく戦友と支え合いながら戦い続けた兵士として描く。これについてCondreyは同じ部隊の味方とマガジンを分かち合ったり、互いの兵科を活かした支え合いのギミックを導入して描写するとしている。『BioShock Infinite』のエリザベスと主人公の関係のように。

プレイヤーの選択次第で戦友が死ぬ可能性も

明言による断定は避けたものの、それら支え合うチームメイトがプレイヤーの選択などによって戦死する全ての可能性が存在するとCondreyは認めている。つまり、弾薬を分けてくれていた仲間が死に、プレイヤーが孤独に近づく可能性だ。

Sledgehammer Gamesのオフィスを訪ねたGameSpotによれば、本作のキャンペーンはプライベート・ライアンに代表されるような戦争映画に通じる描写がしばしば含まれているが、その細部はより悲惨で印象的なものだという。

映画で描かれるような場面は存在するが、必ずしもそれは刺激的で格好いいものではなく、悲惨でいつ死ぬともしれない運命を味わうようなものになっているとのこと。

ホロコーストや人種差別問題も描写

Mashableによれば本作のキャンペーンは前述したように非常に重い内容を描くことになる。ホロコーストが登場すること以外に、当時がユダヤ人迫害の時代であることから人種差別にまつわる物語も描かれる。

主人公Danielsの親友であり戦友のZussmanはシカゴ南部出身のユダヤ人キャラクターだが、同じ部隊の内部でもユダヤ人に良い印象を持たない兵士が登場する。

このような内容のストーリーとしたことについてシニアクリエイティブ・ディレクターのBret Robbinsは歴史を恥じず敬意を持つべきだと語った。そしてゲームという媒体がそういった難しい問題を扱うにたる成熟した媒体となったためだとしている。

ゲームプレイの内容としては開発映像にてヘルスパックアイコンの存在が確認されており、少なくともキャンペーンモードに関しては「体力の自動回復」が廃止されるものと予想されている。チームメイトとの支え合いを重視していることから、体力の回復は衛生兵に頼る展開となりそうだ。

『Call of Duty: WWII』はPlayStation 4、Xbox One、PC向けに11月3日発売予定。