オーストラリアの『Outlast 2』発禁判断、「選択の自由」の観点から国会で議論の対象に

「なぜ大人たちにどのようなゲームを選ぶか、任せることが出来ないのだろうか」

オーストラリアでゲームの規制が国会で議論に

ホラーゲーム『Outlast 2』は性的暴力表現などの存在を理由に、オーストラリアで発禁となっているが、この件はオーストラリアの国会にて議論の対象となったようだ。

gamesindustry.bizによればオーストラリア等級審査委員会の発禁判断について、David Leyonhjelm上院議員が「ゲーマーに干渉するべきではない」と異議を唱えたという。

(正確にはオーストラリア等級審査委員会がOutlast 2に対して行ったのは審査拒絶だが、これは多くの地域と同じく事実上の発禁に等しい)

Leyonhjelmは、国際的にみて特にゲームにおける表現規制が厳しいことで知られるオーストラリアの規制問題について、今週開催された上院にて問題を提起した。

ゲームに無知な人々の判断で規制が行われている

オーストラリア人の68%が定期的にゲームを遊んでいること、平均年齢は33歳で男女人ほぼ同数であることを示す調査結果をLeyonhjelmは引用した。そして既に一般的な娯楽として定着したゲーム文化を、良くゲームを知りもしない人々が制定した法律が不要な規制を強いていると主張している。

例えば多くの上院議員や上級公務員の皆さんは、グールとアルグールの違いを知らないでしょう。この違いを知らないとThe Wictherを進めるのは難しいのですが。

さらにLeyonhjelmはオーストラリアでは「政治家や公務員」はPolygonやIGN、PC Gamerといった著名な大手ゲームメディアへのアクセスがブロックされていることを指摘した。この理由について、承認を受けていない不適切とされたイメージを認知していないメディアから見れてしまうことを防ぐ意図があるためだろうと説明している。

選択の自由の観点から干渉すべきではない

Leyonhjelmは人々に選択の自由を与えるべきだと主張している。審査委員会が不適切としたような情報が掲載されたウェブサイトであっても、それを見るかどうかは個人の選択にゆだねるべきだと。

現代のインターネット上にはコンピューターで描いた架空のものではない、リアルで発生したあらゆる種の不快なイメージが蔓延していながら、世界中で暴力事件は減少しつつある。

そうLeyonhjelmは主張したうえで「なぜ大人たちにどのようなゲームを選ぶか、任せることが出来ないのだろうか」と疑問を投げかけ、十分な判断能力を持つ大人のゲーマーには選択の自由が与えられるべきだと語った。

「ゲームは誰も傷つけない、政府の審査団体はゲーマーに干渉するべきではない」とLeyonhjelmは伝えている。(オーストラリア等級審査委員会は政府の管轄にある団体)