『For Honor』のアンロック要素の全解除には約8万円の課金もしくは2年半以上のゲームプレイが必要

マイクロトランザクション要素のそもそもの立ち位置について議論されるべきだ。

アンロックに必要な費用は総額732ドル

『For Honor』に用意されたアンロック要素を、すべて解除するために必要な費用を有志が算出し注目を集めている。

Ubisoftが2月末にリリースしたばかりのFor Honorは、オンライン対戦主体の作品でありながらサーバートラブルが頻発したばかりか、放置プレイの多発によりSteam上でプレイヤー数が急減している。

お世辞にもあまりいい状況とは言えない本作について、海外フォーラムにて有志がFor Honorが実装しているマイクロトランザクション要素の総費用を算出した結果が報告されている。VG247が報じた。

調査の対象は、ゲームに登場している12人のヒーロー及びそれらの装飾品。DLCは含んでいない。

有志の報告によれば、全てアンロックするために必要な費用は1ヒーローにつき91,500スティール(ゲーム内通貨)。12ヒーローでは1,098,000スティールが必要となる。これは100ドルで販売されているスティールパックの7.32個分に当たる。

最近のTom Clancyゲームをプレイした人ならば誰でも知っていることだが、Ubisoftは見た目と違ってかなりお金のかかるマルチプレイヤーゲームで有名だ。

その説を否定する人も実際の数字を見れば同意してくれるだろう。

無課金でのアンロックは非現実的との指摘

有志ユーザーのbystander007は「Ubisoftは本編が60-100ドルのゲームに対して、732ドル(約8万2千円)を払うことで全ての要素をアンロックできるようにしている」と主張している。

もちろん、ゲーム内通貨はマイクロトランザクションを介すことなく、ゲームをプレイすることでも貯めることが出来るため、厳密には一切の追加費用なく全てをアンロックすることは可能だ。

ただ、週に1-2時間程度だけ遊ぶようなカジュアルプレイヤーでは現実的ではないようだ。よく頑張り1日に1,200スティールを稼いだとしても915日、約2.51年を要するとのこと。試算では異常にのめり込んでいるハードコアなユーザーであっても、1年は必要だと見積もるべきだそうだ。

マイクロトランザクションの在り方について

bystander007は「全部アンロックする必要はあるのか?」との質問に対して「ある」と答えている。

なぜなら本編の対価を支払っているからだ。ゲームのベースコンテンツはフルプライスで販売され、それを私は既に支払っている。

私が全要素のアンロックを望めばそれは達成できるべきだが、それには2年がかかるというのは……。

bystander007のこの主張は、マイクロトランザクション要素のそもそもの立ち位置について議論を求める要点を含んでいる。

マイクロトランザクション要素とは、そもそもゲームに十分なプレイ時間を割けない人々が、代わりに追加の費用を支払うことでゲームのアンロックを達成するための手段とされている。

海外メディアからはこの本来のマイクロトランザクション要素の定義において、逆説的に十分なプレイ時間を割けるユーザーは、合理的なプレイ時間で全ての要素をアンロックできるべきであるとの意見が投げかけられている。

まだまだマイクロトランザクション要素はゲーム業界で発展の途上にあるシステムだ。今後多くの作品で同様の議論がなされていくだろう。