小島秀夫氏がホラーゲームを作りたくない理由は「悪夢を見てしまう」から

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もうホラーゲームを作りたくない理由

小島秀夫氏はもうホラーゲームを作りたくないという。

RTX Sydney 2017にてIGNのインタビューに応じた小島氏がその理由を明かしている。

知っての通り小島氏はKONAMIを退社する直前にSilent Hillシリーズの新作に取り組んでおり、そのデモとして公開されたP.T.は世界中で大反響を呼び、小島氏のホラーゲーム作りに対する能力の高さを表していた。

小島氏がホラーゲームを作りたくない理由は自身が「怖がりだから」だそうだ。

これはアルフレッド・ヒッチコックにしても、スティーヴン・スピルバーグにしてもそうです。彼らは怖がりで、私も怖がりだからこそ、怖いものを作るのが簡単なんです。どういうものが怖いかをわかっていますからね。

怖い作品を作る間は悪夢を見る

小島氏はホラーゲームを作る上でのコツとして、自身が怖がりであれば何が怖いのかを知っているから、怖いものを表現することが簡単だと語った。

しかし同時に、怖がりな自身が怖いと感じているものを描いている間は想像してしまい、悪夢を見るのだという。「常に怖いシチュエーションを想像しているので、悪夢を見てしまうんです。だからホラーゲームは作りたくないんですよ」

自身が最も怖いと感じるものをまともに描くからこそ、他者も同じように恐怖を感じてしまう作品に仕上がるというのは納得できる話だ。そして常にそんなものを製作していたら悪夢を見るということも。

怖い作品を作るコツ

小島氏は自身がホラーゲームを作りたくない理由を明かすとともに、どうすれば人々を怖がらせることが出来るのかについても触れている。

人を怖がらせる一番の方法は、普通からちょっとだけズレたものを見せることです。ちょっとズレているんだけど、パッと見には何がおかしいのかがわからない。そういうことをすると、頭が混乱し、見る人の恐怖を煽るんです。

後は未知のものですね。何も情報がない時、人はより恐怖を覚えます。

同様のことはAmnesiaで知られるThomas Gripも「最も効果的な恐怖は目に見えないものだ」と語っており、興味深い。Gripは以前ホラーゲームの死の扱いがプレイヤーの恐怖にもたらす影響を説いており、併せて読んでおきたい。

なお、小島氏によれば最新作『Death Stranding』はホラーゲームではないとのこと。