ゲーミングPC市場が初の300億ドル規模を突破、今後もより一層「ゲーム機」として復権していくだろう

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Flavio Ensiki

PCは低迷中だがゲーミングPCは違う

多くの人々がPC市場は今後低迷を続けていくだろうと告げているが、それはゲーミングPCの市場には当てはまらない。ゲーミングPCの市場は今、絶好調だ。

PC市場が年々縮小傾向にあることは事実だ。最近、市場調査会社のGartnerとIDCがそれぞれ発表した2016Q4のPC市場レポートによると、5年間連続で世界的にPCの出荷台数が低下している。

Lenovo、HP、Dell、Asus、AppleやAcerといったハードウェア・ベンダーは、確かにPCの出荷台数に関して苦戦している様子だが、ことゲーミング用のPC市場に関しては真逆の結果となっているようだ。

PC Gamerが報告しているJon Peddie Researchの最新のレポートによると、ゲーミングPC関連ハードウェアの売り上げが史上初の300億ドルを突破したことが判明した。Jon Peddie Researchは以前に300億ドルの壁は2018年に突破されると予測しており、市場の成長は予想よりも早いようだ。

ゲームの場として受け入れられ始めたPC

Jon Peddie Researchでシニア・ゲーム産業アナリストを務めるTed Pollakは、ゲーミングPC市場の成長要因の一つに、世界的にPCという存在がゲームのためのプラットフォームとして受け入れられ始めていることを挙げた。

ゲーミングPC関連ハードウェアについて、Jon Peddie Researchでは3つのカテゴリーに分類している。エントリーレベル、ミッドレンジ、ハイエンドの3種だ。

そのいずれもが存在感を持つ市場規模だが、中でもハイエンドのカテゴリーは43%と頭一つ大きく、130億ドル以上の規模を誇っている。続いてミッドレンジ、エントリーレベルとなっている。

エントリー層への注力もみられる昨今の市場

PCハードウェアの技術発展に大きく寄与するIntelやAMD、NVIDIAの最近の動きについて、代表のJon Peddieは「より低額の予算のゲーマーが持つゲーム環境への情熱は彼らも察知している」と語った。

グラフィックボードについては、GTX 1050のような低価格ながらもパフォーマンスの高い製品を競うように次々と市場へ投入された。CPUに関してはRyzen CPUのように、単体で現行コンソールに対抗しうる製品の投入が進められている。

おそらくこれらの動きによって、エントリーモデルの厚みは今後増していき、ますますゲーミングPC市場は成長を続けていくだろう。

2016年のゲーム市場規模調査においても、PCはモバイルに次いでコンソールに大差をつけた巨大市場として君臨していることが判明している。

一度はPCゲームから関心の離れたMicrosoftもWindowsのゲーム関連機能に意欲的であり、据え置きのゲーム機としてPCは着実と復権しつつある。