ドイツ取引所が世界初となるゲーム内アイテムの取引市場を設立、RMT合法化となるか

過去に国内ではドーナツ社がゲーム内アイテムをユーザー同士で取引できるRMT仲介アプリをリリースし問題視されるなど、ゲーム内アイテムの取引市場に立ちふさがる課題は多そうだ。

aspekt Magazin

ドイツで合法的なRMT市場が設立へ

ドイツにて世界初となるオンラインゲーム内アイテムの取引市場が設立されることとなった。

ロイターによれば12月1日、ドイツ取引所はオンラインゲームで使用される武器や仮想通貨などのアイテムを対象にした取引市場を設立すると発表した。市場規模は来年までに460億ドルを想定し、年間6%以上の成長を見込んでいる。

この発表は、これまでゲーム業界において禁忌的な存在であったリアルマネートレード(RMT)を合法化する動きであり、ハンブルクに拠点を置くフィンテック系新興企業The Naga Groupとドイツ取引所の提携によって合併事業「Switex」として実現する。

ドイツ取引所は、シューティングゲームで使用する武器やシミュレーションゲームで使う家具アイテムなどが取引されることを想定しているとのことで、声明では従来合法的なRMTの場が存在しなかったものの、潜在的なニーズが存在していると主張した。

日本ではRMTは賭博罪に触れる危険性がある

RMTはゲーム内で取得できるアイテムなどを現金取引する行為であり、賭博的なサービスに利用される懸念からこれまで問題視されてきた経緯がある。

日本ではRMT行為は賭博罪に触れる可能性があり、山本一郎氏によれば景法にて禁じられている賭博開帳図利罪にあたる可能性が指摘されている。これは賭博場を開くことによる利益を図ることに対する法律。(換金手段としての場を提供することで賭博と認定される可能性が高まる)

過去に国内ではドーナツ社が、あらゆるゲーム内アイテムをユーザー同士で取引できるRMT仲介アプリをリリースし問題視され、その後撤回している。

ドイツ取引所のSwitexは斬新で興味深い試みだが、今後サービスを世界中に拡大するためには、日本の賭博罪のような法案を採用している国々に拠点を置くメーカーとの協調は必須だ。

これまでゲーム内アイテムに現物資産としての価値を認めてこなかった前提と、どのように折り合いをつけるのかなど多くの課題が立ちふさがることは明白だが、その対処について注視したい。