DOAシリーズ二次創作が版元の要請で販売中止

10月7日、コーエーテクモゲームス様より、ディーエルサイトコムで販売中の「DEAD OR ALIVE」シリーズ関連の成人向け作品について、即時販売を中止するよう要請がありました。

DLsiteによる販売中止勧告

DLsiteによる販売中止勧告

可愛く色気たっぷりのヒロイン達が人気を集める”DEAD OR ALIVE”シリーズの二次創作に、版権元のコーエーテクモゲームスより待ったの声がかかった。

Twitterユーザー@wwood126の報告によれば、二次創作の同人作品などを取り扱うDLsiteが、現在DEAD OR ALIVE関連の成人向け作品を一斉に削除する動きを見せているという。

DLsiteはこの決定についてコーエーテクモゲームスより即時販売を中止するよう要請があったと理由を説明している。

DEAD OR ALIVEシリーズの売りの一つに色気の要素があったことから、一部のユーザーからは「ついに本家が同人と競合しだした?」などの声が上がっているが、コーエーテクモゲームスからの声明などは公開されておらず、どのような経緯を経た決定なのか思惑は知れない。

ゲームデータを流用した作品が原因との声

知っての通り二次創作活動というのは、厳密には版権元の著作権を侵害した違法行為ではあるが、日本では多くの場合で企業の黙認によって支えられてきた背景が存在している。

その黙認はコーエーテクモゲームスもこれまで行ってきたものだが、ここにきて突然に毅然とした態度を表明してきた理由は一体なんだろうか。二次創作界隈ではある一線を越えた作品の存在が挙げられている。

@moscow17によれば、即時販売中止騒動の直前からオリジナルのゲームデータを流用した作品が販売開始されていたとのこと。

多くの場合で二次創作活動が黙認されている理由にはファンによる創作活動を通したファンコミュニティを破壊しないことがあるが、ゲームデータの流用は企業と消費者の暗黙の了解を逸脱し、企業活動にも影響を与えかねないため、企業側が防衛措置をとることには非常に説得力がある。

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フェミニズム運動を警戒しての防衛行為か

そのほかの理由としては、近年のゲーム業界における第3次フェミニズムの影響も考えられる。

ゲームデータの流用などはたまたま時期が重なっただけで、フェミニズム運動で槍玉に挙げられることを恐れたコーエーテクモゲームスの防衛行為に過ぎないのかもしれない。

実際に、ヒロインたちが露出の激しい水着姿などで登場するDead or Alive Xtreme 3は、ゲームにおける女性の扱い方を巡る論争へ巻き込まれることを懸念して、欧米での販売を行わないと発表が行われ話題となったばかりだ。

不満の声もあるが企業側の正当な権利だ

いずれの理由にせよ、DEAD OR ALIVEシリーズの権利者はコーエーテクモゲームスであり、二次創作活動に制限を加える行為や即時の販売停止を求める行動も、全て彼らの正当な権利に基づいた行動であることを忘れてはならない。

一部のユーザーからは今回のコーエーテクモゲームスの行動について不満が噴出しているようだが、コーエーテクモゲームスの主張こそが正しいことを覚えておく必要がある。

この件への過剰反応による萎縮がないことを祈る

ゲーム業界でいえば二次創作活動にかなり重なる部分のあるMOD文化が挙げられる。今クリエイターではないゲーマーが出来ることといえば、今回の件で過剰にMODクリエイターが委縮してユーザーコミュニティの縮小につながらないことを祈ることだろう。

以前にはフェミニズム運動の高まりに過剰におびえる日本のゲーム業界に対して、海外ゲームコミュニティが「ゲーム規制派の主張は決して一般的な人々の共通認識ではない」とメッセージを発信したこともあった。