手っ取り早いPCパーツの選び方

家庭用ゲーム機では実現しえない最高峰のグラフィックス。有志コミュニティによる豊富なMOD文化。ゲーミングPCにはゲーマーにとって大きな魅力が詰まっている。

そんなゲーミングPCだが、あまり知識のない人々にとっては少々難しいものに感じられるようだ。だが実際のところゲーミングPCの難易度はプラモデルと大差ない。むしろプラモデルの方が難しいまである。

今回は「ゲーミングPCは欲しいがPCパーツについて詳しく勉強する気はない」という面倒くさがりの人向けに、ゲーミングPCを構成する各パーツの役割と選び方について紹介する。

ぜひこれをきっかけにゲーミングPCの世界に踏み出してみてほしい。

Battlefield 1用ゲーミングPCを考える

一口にゲーミングPCと言ってもレトロなゲームやバリバリの最新鋭ゲームなど、どのようなゲームをプレイするのかによって必要なスペック(=性能)が大きく変わってくる。

今回はEAの新作FPSゲーム『Battlefield 1』を遊ぶための構成を考えていく。

本作の要求スペックは最新鋭ゲームとして比較的高めとなる。現時点ではEAによる正式な要求スペックが公開されていないため、テスト公開版を参考とした予測要求スペックを基にする。

ゲームを高画質な状態で過不足なく楽しめる「高画質環境」と、通常設定の状態で過不足なく楽しめる「推奨環境」の両点からパーツを紹介する。

PCを構成する基本的なパーツ

まずはPCの基本的なパーツ構成から紹介していきたい。ざっと言って下記のパーツからなる。

そしてPCパーツの選ぶ順序としても、これを上から順番に選択していけばいい。

CPU

buildPc-Cpu

CPUは計算処理を担当する。Intel製とAMD製があるが、特にこだわりがなければIntel製のCPUを選択すれば間違いない。

  • Intel製とAMD製がある。
  • Core i3/i5/i7といったシリーズが存在する。数字の大きいものがよりハイエンドモデルとなる。
  • 製品名は「Core i5 6600」などの命名規則となっており、後ろ4桁の数字が大きいものが新しい世代で性能が高い

性能は動画をエンコードする際の処理時間に大きく影響してくるが数十秒ほどの違いなので、よほど動画を大量に作成するのでなければ現行のCore i5シリーズで十分事足りる。

販売価格が性能の目安となっているため、大体2万円程度のCPUを選択しておけば問題ないだろう。『Battlefield 1』向けで言えば「Core i5 6600」もしくは「Core i5 6400」がちょうどいい。これで数年は戦える。

マザーボード

マザーボードは人間で言えば胴体であり、様々なパーツを装着する母体の役割を果たす。

buildPc-mb
  • CPUとソケットの規格があっていることが最も重要
  • ATX / microATX / MiniATXの順にサイズが大きい。
  • Z170やH170などチップセットがあるが、このどちらかを選んでおけば問題ない。

マザーボードを選ぶ際には、まずCPUを先に選ぶことが重要だ。CPUの形状によって装着できるマザーボードが決まってくることが理由となる。

選んだCPUが装着できるかどうかは「CPUソケット」の規格を見ればわかる。Core i5 6600を選択していた場合のCPUソケットは”LGA1151″となるため、必然的にLGA1151に準拠したマザーボードの中から選択していくこととなる。

チップセットやサイズの選択肢がある

次にマザーボードを選ぶ基準としてはマザーボードの物理的なサイズが重要になる。

大きいサイズであればそれだけ追加でパーツを多く装着できる。このサイズにも規格が存在しており、基本的には”ATX”が拡張性に優れた標準的なものとなる。USBデバイスをたくさん接続したりHDDをたくさん搭載したいならば大きいサイズを選ぼう。

搭載しているチップセットは基本的にはZかHで始まるものを選択しておけばよい。Zから始まるチップセットは何でも詰め込んだ豪華仕様で、Hから始まるチップセットはバランス型だ。

つまり今回の例で言えば「ソケット規格はLGA1151で、ATXもしくはmicroATXのサイズで、Z170かH170のチップセットを搭載」したマザーボードを選択すればよい。

代表的なメーカーにはMSIやASUSやASRockなどがあり、これらは使用人口も多いためトラブル時にも対応しやすいためおすすめだ。ちなみに自分は「ASUS Z170 PRO GAMING」を使用している。

ぶっちゃけてしまえば、CPUソケットさえ合っていればAmazonなり価格コムなりで評価の高いものを選んでおけば問題ない。

メモリー

buildPc-Memory
  • 主流の規格にはDDR4とDDR3がある。
  • マザボードによって対応している規格が変わる。
  • 8GBから16GB積んでおけば十分。

選んだマザーボードによって対応しているメモリーの規格が違っており、最近ではDDR4メモリーへの移行が進んできている。

マザーボードにASUS Z170 PRO GAMINGを選んでいた場合はDDR4に対応しているため、DDR4規格のメモリーを16GBもしくは8GB搭載すればよい。

8GBあればたいていの場合は問題ない。16GBあれば完璧だ。

HDD もしくは SSD

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  • PCのデータを保存する役割を担う。
  • HDDとSSDの選択肢がある。
  • HDDは容量当たり安いが遅い。
  • SSDは容量当たり高いが速い。

HDDとSSDはどちらか片方のみを使用してもいいし、併用しても構わない。

とりあえずはSSDを選択しておけばデータの読み込み速度に関する悩みはなくなるはずだ。ひとまず容量は500GB以上あれば大丈夫だろう。足りなくなれば買い足せばいい。

グラフィックボード

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  • ゲーミングPCにとって最も重要なパーツ。
  • NVIDIA製とATI製があるが、こだわらないならNVIDIA製を選べば良い。
  • 「GTX XXXX」という命名規則。頭二桁は世代を表し、下二桁が大きいほど上位モデル。

数年先の最新ゲームでも余裕で動かせるだろう性能を求めるのなら「GTX 1080」を、そこまでの性能は求めていないがやはり高性能なものが欲しいのならば「GTX 1070」を、とりあえず現行の最新ゲームが満足に動かせれば十分であれば「GTX 1060」をおすすめしたい。

これら3つはどれであっても現行のハイエンドゲームを十分遊べる性能を備えている。

たいていの場合はこのパーツに掛けた金額の大小が最もゲーム性能を左右すると考えて問題ない。

電源ユニット

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PCに電気を供給する地味ながら重要なパーツ。

各製品は何Wの電流を扱うことが可能か製品情報に記載されているが、もちろん総使用量よりも足りなかった場合はPCが動かないことになる。各パーツの最大使用電力の合計が収まるように選定しよう。

基本的な構成でGTX 1070を搭載している場合は、目安としては大体650~700W程度の容量のものを選べば問題ないだろう。

価格についてはピンキリだが、このパーツをケチって品質の悪いものを使用していた場合、故障した際に接続されていたほかのすべてのパーツを道連れにすることもあるため、1万円以上はお金をかけるべきだろう。

DVDドライブ

buildPc-Dvd

DVDディスクを読み込むための装置で、Windowsなどをインストールする際に使用する。

特段普段からDVDなどを鑑賞しない場合は数千円の安物で構わない。どれを選んでも大差はない。

外付けと内付けの違いがあるが、常にPCケース内部に装着するものが内付けで持ち運べるものが外付けだ。好きな方で構わない。

BDを鑑賞する予定があるならば、BDとDVDの両方に対応したものを選ぼう。

PCケース

最後にここまで選んできたPCを格納するためのケースが必要だ。

静音性を重視するタイプと冷却性能を重視するタイプに大別できるが、ゲーミングPCは高負荷時に発熱するためなるべく冷却性能を優先した方がよいだろう。

ここで注意したいのはマザーボードの規格に対応していることと、グラフィックボードなど装着するパーツがケースに収まることだ。

PCの見た目の大部分を占めるため、各人の好みを大いに取り入れてほしいが、特にこだわりがなければNZXT製のPCケースがメンテナンス性などの点からおすすめだ。

まとめ

ここまででPCを構成する基本的なパーツは揃ったはずだ。あとは周辺機器としてマウスやキーボード、OSを揃える必要があるがこの辺りについては既に知っている人も多いと思われるので割愛したい。

その時々によってPCゲーマーたちがお勧めするパーツは激しく変わっていくものだが、基本的にはざっとこんな理解と選び方で問題ないはずだ。実際自分も最近はこのぐらいの選び方をしているが快適に遊べている。

何か疑問点や、自分の方がもっと良く説明できる!などがあれば遠慮なくコメントにお願いします。