日本人にとってOculus Riftのデザインは合わない

PCゲーム市場にて注目されていたVRヘッドセット”Oculus Rift”もそろそろ初期予約者向けには全て配送が終わり、海外での一般販売の開始によって日々手にする人たちが増えてきていることだろう。

Oculus Riftは日本人に合わない

Oculus Riftを下から撮影したもの

Oculus Riftを下から撮影したもの

これがOculus Riftを装着してまず初めに思ったことだ。もちろんVR技術という革新的な部分については素直に素晴らしいと感じてはいるが、このハードウェアは現時点では日本人には合わない。

これまでのキーボードやマウスといった、ほぼどれもが原型として同じ形をしているハードウェアに慣れてしまっていた最近。

そのような自覚はなかったが、この革新的なヘッドセットを手に入れたことによって改めてデザインの大切さに気付かされる出来事があった。

特にVRヘッドセットは手で扱うだけではなく、頭部や顔面という比較的に敏感な部分に触れるのでなおさらだ。

なぜそう思ったのか、それはOculus Riftの形にある。

Oculus Riftの宣伝画像のように、顔にぴったりとフィットするような奇跡は日本人には起こり得ないのだ。


人種的な違いに起因する鼻の高さの違い

画像を見ていただければわかるかと思うが、Oculus Riftのメガネで言えば”鼻あて”に該当する部分の高さは約4.5cmの設計となっている。ご存知の通り日本人の平均的な鼻の高さはそれほど高くはない。

Googleなどで検索すると出てくる数サイトを調べてみると、大体が2cm少々という結論を導き出していることが分かる。

つまり、日本人がOculus Riftを装着すると鼻の最も高い部分からでもOculus Rift本体とは1cmから2cmほどの隙間ができてしまう。加えて鼻の高さ以内に収まる範囲全ての隙間がぴったりと収まるわけでもないため、体感ではその隙間はさらに大きく感じられる。

隙間の見えるVR体験は興ざめ

これが何を意味するかといえば「没入感の喪失」だ。もちろん没入感はVR体験において最も重要な要素だ。

視界いっぱいに広がる仮想世界にまるで自分が迷い込んでしまったかのような体験がVRのウリであるはずなのに、少し目線を下げればそこには自らの鼻が招いた現実への隙間が見えてしまっている。

例えば宇宙空間を自由に飛び回る世界が目の前に広がっていても、机やキーボードがちらちらと隙間から見えていては興ざめだろう。

これを回避するためには現在のところ、部屋を真っ暗にして明るいディスプレイの電源は落とす。キーボードなど光るデバイスがあれば裏返すなどして、極力真っ暗な空間に身を置いて隙間を見えにくくするなどの工夫が必要となる。

ライバルであるHTC ViveやPlayStation VRが一体どのような構造となっているかはわからないが、せっかくOculus Riftには目幅の調整機能がついているのだから、鼻あての高さを調整できるようにした新モデルを発売してもらいたい。

現在のOculus Riftは平たい顔族の日本人にとっては不満の残る構造だ。