販売価格がコミュニティが成長するのを阻害する

オンラインマルチプレイヤー対戦に特化したUbisoftの新作『Tom Clancy’s Rainbow Six Siege』が発売された。作品自体の評価は上々なものの、海外大手メディアKotaku記者のNathan Graysonは長期的には楽観的に見ることは出来ないと語っている。

Siegeのようなマルチプレイヤーゲームは長く続いていくプレイヤーコミュニティを形成することが出来た時のみ成功することが出来る。この悲観的な意見はTitanfallやEvolveと同様のことが起きるという可能性に基づいている。そしてそれはStar Wars: Battlefrontについても同様に危惧されることだ。

大きな予算を割いて制作されたそれらのゲームは60ドルという伝統的な統一小売価格で販売された。Rainbow Six Siegeもまたシングルプレイヤー要素を特色としたシリーズ出身ながらも競技的なマルチプレイヤーゲームとして生まれた。

古典的なパブリッシャーであるUbisoftやEAや2Kといった企業は、League of LegendsやDOTA 2といったfree-to-playマルチプレイヤーの巨人達が制する時代においてさえそのような時代遅れの手法をとり続けている。長期的な視点で見て60ドルという販売価格はパブッリシャーもしくはプレイヤーにとって助けとはならない。その販売価格はコミュニティが成長するのを阻害する。そしてそれは後に続くものを作ることを難しくすることを意味する。

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一方で同じように巨額の予算を割きながらも良質なシングルプレイヤー要素に加えてマルチプレイヤー要素を提供するゲームも存在する。Grand Theft Auto VやCall of Duty、Assassin’s CreedにUnchartedといった作品がその好例だ。

Star Wars: Battlefrontを例に考えてみる。これは60ドルで販売されるマルチプレイヤー専用のゲームだ。そしてさらに本作には50ドルのシーズンパスが販売されている。合計110ドルもの金額を前金で支払えと要求しているということだ。もしゲームの人気が失墜し来年にはゴーストタウンと化したとするとどうだろう、それはとんでもなく馬鹿げたことになる。

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Rainbow Six Siegeでは60ドルのゲーム本編に加え、30ドルのシーズンパスと課金ベースのアンロックシステムが採用されている。有料の追加マップ実装はマルチプレイヤーでのマッチングを難しくさせることがあり、しばしばコミュニティからは不評を買う。お金を支払えば支払うだけ無人のマルチプレイヤー・ロビーへと踏み込んでしまうことさえあるということだ。

League of Legendsといった無料で提供され続けるゲームが存在する中で、そのような時代遅れな販売を続けても、その販売方法がコミュニティの成長を促すとは到底言えないだろう。

DLC販売が悪いと言っているのではない。DLCやシーズンパスといったマイクロトランザクションを導入し、リリース予定のコンテンツを販売する習慣は大手スタジオにとって重要な資金源だ。しかし従来の時代遅れな手法にしがみつき、ゲームに入場するための始めから60ドルを徴収し、さらにDLCを販売することに固執してゲームの長期的な生存を阻害する危険を危惧しているのだ。

マルチプレイヤー専用ゲームは60ドルで販売されるべきではない。

via: Kotaku

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